ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

仕事を辞める前の周囲への挨拶回りは何かを求めているように思われる

3年前に別の部署に異動になった後輩社員が、1年ぶりに姿を見せた。私に「辞めます」と言う挨拶をしに来たのだ。仕事の大変さに耐えられなくなったそうだ。彼は私に「3年前、せっかく仕事を教えていただいたのに申し訳ございません」と謝ってきた。私は「…

同じ給料で仕事量が多いのは大変ではあるものの居場所は広く確保出来る

「私はこれだけ仕事をしているのに、どうしてもっと給料が貰えないのだろう?」と疑問を持つことがある。 出来高制の仕事ではなく、決められた給料で働いている時は特に周囲と自分を比べて納得がいかないことにストレスを感じることがある。 とても繁盛して…

最も多くを知る人は最も的確なアドバイスが出来る

賃貸の不動産の営業の会社に勤めだしたときの事。毎日毎日、空き物件を確認するように指示された。実際に見に行くことで、どんな物件かを肌で感じることが出来るからだ。そんな会社で、とても営業成績の良い先輩と同じ営業所になった。先輩はとても話の持っ…

「それって何の意味があるの?」と思う指示の中にチャンスが隠れている

会社勤めをしていると上司から、「それって何の意味があるのか?」と首をかしげたくなるような指示をされることがある。勤め先の食品スーパーでは、そのようなことが多々ある。そのうちの一つにお客様アンケートというものがあった。お客様の任意で、なにか…

簡単な仕事ばかりさせられるのは自分の印象から来ている

20代の頃、工事現場の防水の職人をしていた。そこでは部長、課長といった役職はなく、職人としての腕前だけが周囲に認めてもらえる条件だった。その仕事でもっとも技術がいるのが、最後の仕上げの作業だ。つまり仕上げを任せてもらえるかどうかが一人前の…

勝負には恐怖心がつきものだから成長出来る

健康食品の営業の仕事をしていた時の事。そこはお客さんを会場に集めて、お勧めの商品を紹介して、注文を取る会社だった。そこでは多くの注文が取れれば取れるほど給料が多くなった。なので、注文をしてくれそうなお客さんに、いかに早く近づくかが勝敗を分…

望む仕事が与えられないと言う愚痴は評価をぐっと下げる

組織の中で働いていると、自分の望む仕事ばかりが与えられることは、なかなかないだろう。しかし、頭の中では分かってはいるのだが、不本意な仕事ばかりが与えられると大きなストレスを感じることがある。 そんな時に気を付けた方がいいと思うことに気付いた…

キャバクラは女性の色気に惑わされないために心を磨く場所なんだって

20歳の時に勤めていた会社でのある日、私と同期のA君が営業部から総務部に異動になった。総務部は年配の部長と課長以外は全員女性だった。そしてA君は私と同じで彼女がいなかった。私は思った。「くっそー、いいところに行きやがったな、あいつ。若い男…

ご飯を食べるのを遠慮する雰囲気はやる気を阻害する

食品スーパーに入社して3カ月が経った頃、新規オープンの応援の仕事があった。各店から社員が応援に集まり、大人数での営業になった。開店前から長い行列が出来た。そのあまりにも長い行列のため、入場制限をすることになった。一気にお客様を店内に入れた…

営業の感覚を掴むまでの期間は人によって大きく異なる

契約が取れれば取れるほど給料に反映される営業の仕事がしたくて、いくつかの会社を転々としたことがある。最初にチャレンジした会社は訪問販売の会社だった。そのまま使えば契約が取れるというセールストークを丸暗記して営業をしたが、まったく取れなかっ…

暇な仕事では向上心を失わないように注意する

忙しすぎるのは嫌、暇すぎるのも嫌、しかしそんな贅沢を言ってられない時がある。勤め先の食品スーパーで。新店オープンの応援に呼ばれた。新店オープンはやる仕事が沢山ある。しかし大人数で応援に行くため、個人個人のやる仕事は分散される。私が担当した…

以前の職場に先輩風を吹かしに行くと寂しい人と思われる

かつてお世話になった先輩との再会はとても嬉しいものである。会わないでいる期間が長ければ長いほどその気持ちは強くなる。 しかし、どんなにかつて仕事が出来ると周囲が認めていた先輩であっても、以前の職場に顔を見せる時には注意した方がいい事があるこ…

「何で私だけが注意される?」と不満をぶつけられるのは全体を見ていないからである

勤め先の食品スーパーで、新人パートさんの香水とネイルを注意した。その時は、「ハイ分かりました」と素直に返事をしてくれたパートさんだが、後になり私が注意したことに対して不満を持ったようだ。パートさんに、「ちょっといいですか?」店の裏に呼ばれ…

個人成績にしがみつく先輩は後輩からの尊敬を失う

健康食品の販売の会社に勤めていた時の事。そこでは、会員様を会場に集めて、商品を販売する営業スタイルをとっていた。勤めだして3年ほど経ったころ、営業成績が上位になった。そんな私に後輩の一人が、「どうしたらそんなに注文がとれるのですか?」と聞…

同世代の凄い人と見比べた言葉をかけられた相手はみじめな思いをする

営業の会社に入社して間もない頃、そこの30代後半の若い2代目社長に憧れた。社員を前にして檄を飛ばす姿がとてもかっこよかった。仕事に対する熱い情熱をとても迫力のある声で語り、私たち社員の心に熱いものを注ぐような話をする方だった。聞く人をぐい…

応援してやろうと言う周囲の気持ちを阻害する行為だ。

雇われるのはもう嫌だ。独立したい。居酒屋なら手っ取り早く独立出来るのではないかと思い、居酒屋の店長に弟子入りをして半年間の修業をすることになった。 これは想像以上に大変だった。朝早くから夜遅くまで、ほとんど休みなしで頭がくらくらしてきた。そ…

自分の気持ちに素直になって行動する前に心配してくれる人の気持ちも考える

父が亡くなったという知らせが来た。子供の頃から25年以上会っていなかった。会いたいと思い続けていたが、今さら会ってどうするんだと言う気持ちもあり、会うのをためらっていた。しかし、それが大きな後悔を生んだ。そして、遺産相続問題が発生した。父…

仕事を抱え込んでいる人は評価よりも助けを求めていることがある

仕事を従業員に割り振れる立場になった時、どうしても要領の良い人に多くの仕事を与えてしまうことがある。当然のように、要領の良い人は周りに評価され、居場所は広く確保出来る。しかし、要領の良い人にばかり仕事がどんどん増えて行き、限界を超えた時に…

戦う姿勢のない上司が、自分がいなくても機能する職場を作るのは難しい

私が勤めている食品スーパーでは店長の異動が頻繁にある。店長を定期的に入れ替えることで、競争心を高めようとしているようだ。 そうして何人もの店長の下で働いてきたが、つくづく思うのは、店が良くなるかどうかの一番のカギは店長ではないかということだ…

仕事に誇りをもてない人に、「いい仕事ですね」は嫌みに聞こえることがある

学生時代。新聞の配達所に住み込みで2年間働いた。仕事内容は、配達、集金、そして勧誘だった。その中でも苦手だったのが勧誘の仕事だった。簡単ではなかった。話すら聞いてもらえないことが多かった。2年間働いた中で、契約が取れたのは数えるほどだった…

もう諦めた方がいいと気付くかどうかは、いかに他人目線で自分を見つめられるかによる

大好きだった彼女に振られた。理由は彼女が憧れだった職場の先輩と付き合うことになったからだ。最初はこのことが信じられず、どうにかして彼女の気持ちを取り戻そうと努力をした。最後に会った時、「もう連絡をしてこないでほしい」と言われたが諦めきれず…

人はやらされて動く仕事を損な役回りだと感じる

食品スーパーの社員である私は、アルバイト、パートに指示を出す立場だ。ある日の事、パートさんのレジの金額が合わないことを指摘した。するとパートさんは「え?なんで?あんなに注意してレジをしたのにミスをするなんて、原因は分からない」と言ってきた…

はてなブロガーの僕が週刊現代に取材されました

先日、このブログのお問い合わせフォームに連絡してくれた週刊現代の記者さん。 僕を取材したいという連絡だ。 記者さんによると「死に際」をテーマにした特集記事を作ろうとしていて、その中の一つで、「晩年に自分の言動で迷惑をかけてしまった人たち」に…

ABCテレビ報道情報番組「キャスト」高齢者を食い物にする催眠商法の実態

2019年8月21日(水)ABCテレビ(関西ローカル 6チャンネル) 報道情報番組「キャスト」内「天本周一 こだわる男」特集コーナー内にて18時19分~約20分、催眠商法について放送されました。 ABCテレビを見ることの出来る関西圏だけではなく 日本全国で知っ…

はてなブロガーの僕がまたテレビに出ます

ブログを書き、本を出版し、そこから週刊誌からのインタビューにつながり、朝日新聞、読売新聞と次々にインタビュー記事が出された。 そして、テレビ朝日の大下容子ワイド!スクランブルでのテレビ出演を果たしたのだが、その後が続かない。 その後、メディ…

悪徳商法!本当にそんな手口で騙されるんですか?

「本当にこんな手口で騙されるんですか?」 と本を読んだ感想で頂くことがある。 あやしい催眠商法 だましの全手口 身近な人を守るために知っておくべきこと 作者: ロバート・熊,にゃんとまた旅/ねこまき 出版社/メーカー: 自由国民社 発売日: 2018/11/02 メ…

相手の何気ない言葉に神経をすり減らすことほど無駄な時間はない

「この仕事向いてないんじゃないの?」この言葉を聞いて多少なりとも心が痛まない人は少ないだろう。しかし、それほど酷い言葉ではないという考えを持つ人と、話をして考えさせられたことがある。 20代の私は5年間、工事現場の職人をしていた。2年目、3…

「勧めずにして売る」は悪徳商法の理想形である

古来から伝えられている戦いの極意の一つに 「戦わずして勝つ」というものがある。 この「戦わずして勝つ」は悪徳商法において 「勧めずにして売る」に置き換えられる。 戦うことで勝った時に得られるものよりも戦わずして得られるものの方が大きい。 それと…

宣伝講習販売業界において勝ち組と呼ばれる2社を紹介する

固定の店舗、もしくは移動する店舗に集まった客に講習を行い、商品の良さを説明して販売を行う営業手法を一般的に「宣伝講習販売」といいます。 この営業手法は一対一で説明する対面販売よりも効率の良い営業形態です。 大手で有名なところを紹介すると、198…

あと一歩の才能ってマジで辛いよね

夢から100歩手前の人ならば 何のためらいもなく夢にくるっと背を向けられる。 でも、1歩手前だとどうかな? あと、たったの一歩、たったの一歩、なのにどうして背を向けられようか? この前なんだけれど、ネット上で目に飛び込んできたのが 漫画家になる夢…