ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

別れた元妻の腕を引っ張り車に連れ込もうとした元旦那に同じ男性として思うこと

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目の前で女性が襲われている?

朝の出来事です。家の近所の道を散歩していると、30代ほどの女性が目の前を歩いているのが見えました。

すると突然、トラックがそばにとまり、男性(50代ぐらい)が降りてきて女性の手を引っ張りだしました。

女性は「いや~やめてください」と叫びました。これには本当にビックリしました。目の前でいきなり男性がいやがる女性の腕を掴んで引っ張ってるんです。

何これ?と意味が分かりませんでした。

女性はその場でしゃがみ、必死で引っ張られないように抵抗をしていました。いきなりの出来事で、何がどうなってるのか分かりません。

しかし、すぐそばには私しかいませんでした。

私が助けなければこの女性はどうなる?と意を決して「す・・すみません。何をしてるんですか?」と聞きました。

すると男性は「夫婦ですから気にしないでください」と言いました。この夫婦ですからの言葉を聞いて私はひるみました。

夫婦喧嘩に他人が首を突っ込んでいいものか?と思ったからです。

しかし、女性は「夫婦じゃありません」と言いました。「え?どういうこと?」と聞くと、すぐ後に男性が「ちょっと前まで夫婦だったんです」と言いました。

「本当ですか?」と女性に聞くと「本当です。夫婦でした。でも別れました」と言いました。

話をしたいだけ?じゃあなんで連れ去ろうとするのか?

その後も、しつこく男性は女性の腕を引っ張っていました。私は「嫌がっているようですし、止めた方がいいんじゃないですか?」と言いました。

男性「こっちには話があるんです」

私「何の話かは知りませんが、引っ張って連れていくことはないでしょ。今話したらいいじゃないですか?」

男性「こっちが話をしたくても、応じてくれないんです」

さらに男性は女性に向かって「ほら、お前が避けるからこうしなきゃいけなくなったんだろ」と言いました。

男性には話があっても女性には話はありません

注意してもしつこく、あきらめてくれない男性に「こんなに嫌がってるのを見過ごすわけにはいきません。どういうことか話を聞きます」と言いました。

しかし女性は「もう話することなんてありません」と言いました。恐らく男性は、別れた女性に未練があり、話を聞いてほしいと思っているのでしょう。

しかし、女性はもう充分に話したのでこれ以上は話しかけないでほしいと言う気持ちがあったのでしょう。

男性は「ほら、変に思われるだろ?」と充分変に思われているのに、そんなことを言い、さらにしゃがんでる女性を立ち上がらせようとしました。

通行人は見て見ぬふりです。

このやり取りの中、何人かの通行人はチラチラ見ながらも通り過ぎて行きました。私は、「誰か助けてくれ~」そう心の中で叫んでいました。

すると一人の犬の散歩をしてたおばあさんが、近づいてきて、「ちょっと兄ちゃん、みっともないことはやめなさい」と元旦那さんに言いました。それでも元旦那さんは「最後に話だけしたいんです」と未練たらたらに言いました。

おばあさんは元旦那さんに・・・

「これだけ嫌がられているんだから、もう絶対に元には戻れないんだよ」

「どうして分からないの?」

「こんなことして、女性が戻ってきてくれると思ってるの?」

このようなおばあさんの話の後

男性はしぶしぶ立ち去りました。

そして、「警察に相談した方がいいですよ」と言う私たちに元奥さんは「ご迷惑おかけしました」と頭を下げ立ち去りました。

美しい思い出すら壊す行為

後で、この男性のことに思うのは、「もう一度やり直したい」という気持ちは同じ男として痛いほど分かるんです。

実際に分かれた夫婦がもう一度って言う話は良くあることですが、この復縁を持ちかけられたときというのは、男性と女性では考え方が違うと思います。

女性が、あの人ともう一度と思ったら、結構すんなりいくことが多いでしょう。

これは、男性には時間が経てば元彼女に対して美しい思い出しか残らないから。

つまり、もう一度というのは、嫌な思い出よりも、美しい思い出が勝っていて初めて可能性が0から1になるんです。

そして、今回のこの元旦那さんのような男って良く見かけるんですよね。誰がどう見ても、元彼女は拒否しているのは、あきらかなのに、とにかく必死でよりを戻そうと近づきまくってめちゃくちゃ怖がれいる人。

一度は愛し合った中であるならば、美しい思い出もあるはずなのに、それすら消し去るような行為。しかも自分の怖さに気付いていないんですよね。

元旦那さんの頭の中は?

同じ男として元旦那さんの頭の中を想像しました。

離婚したけど、一度は愛し合った仲なんだから

きっと分かってくれるだろう。

俺は50代。彼女は30代。

正直思うことは、逃がした魚は大きい。

俺には彼女が絶対に必要だ

そして、彼女を世界でもっとも愛せるのは俺だけだ。

何度、連絡しても無視されるのは、俺の本当の気持ちが伝わってないからだ。

直接会いに行き、俺の本気を見せれば彼女もきっと分かってくれるはずだ。

こんなことを考えて、それで腕を引っ張って自分の車にのせて話をしようとしたのだと思います。

誰がどうみても無理なことに挑戦しているんだけど本人はいたってまじめ、彼女に必要なのは俺の愛だって思っているんです。

どうすれば目を覚ますことが出来るのか?

こういう時に目を覚ますのは、これしかないと思います。

人のふり見て我がふり直せ

長い人生の中で、未練がましい男を何度もみることがあります。

見るだけではだめだと思うんですね。やはりここは、こうはならないぞという反面教師にしなければいけないんですね。

えっ?そんな男みたことない?と言う人もテレビかなんかで見たことはありますよね。悪質なストーカー。目的は相手の愛なのに、逆効果になることをする人

まさに病気だと思います。でも、そういった男性も最初からそうなりたくてなった訳じゃないと思うんですね。

もう後戻りできないほど、「話せばわかる」「愛は伝わる」と現実が見れなくなったのでしょう。

人のことは、「こいつ駄目だ」と思うくせに自分はいけると思い込む。しくこく何度でもアプローチすれば、そのうち相手も自分の気持ちを分かってくれるはずだと思ってしまうんです。

元旦那さんも頭の中ではきっと「もうこれだけ嫌われているんだから無理かも?」と分かっていると思うんですね。でも、抑えきれない元妻への思いがあるんでしょう。

かなり手強い感情ですが、本気で未練を断ち切る努力をしなければいけないと思います。

最後に

そして、今回のこの出来事から私が学んだこと。それはね・・・

101回目のプロポーズが成功するのはドラマだけだということ。普通は3回目で警察に通報されるでしょうね。