ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

あなたを困らせる質問をしてくるお客様は、最高の学びを与えてくれる人です。

f:id:robakuma:20170613224242p:plain

「こんなことを聞いても店員さんは答えにくいだろう」と思うこと

食品スーパーのおやじです。長年、接客業をしていて、ごくたまにあることです。それは、「そんなことを聞かれても?」とどう答えていいのか答えに困ることです。

それは、多くのお客様は何も言ってこないこと。つまり、「それぐらいはご自分で判断してくださいね」っていうことで、ほとんどのお客様はご自分の判断で、あえて店員に聞いてこないこと。

答えにくくてもきちんと対応をしたい。

お客様も分かっているんです。こんなことを聞いても店員さんは答えにくいだろうって言うことを。

たまにしかないから、店員は不意をつかれたように、「あのぉ~~~、そのぉ~~~」となるんです。実はこんなことがあったんですよ。

スナック菓子に記載されている「開封後はお早めにお食べ下さい」っていうことにね、ご年配のお客様が質問してきたんです。

長年スーパーに勤めていますけど、めったにこんな質問はきません。どうせ店員さんに聞いても答えにくいだろうということを多くの人は分かっているからです。

実際に「開封後は、いつまでに消費してください」っていうことを店員は保証することも言えませんし、答えにくい問題なんですね。

でも、問い合わせがあれば、そこはきちんと対応をしていきたいところです。先日もこんなことがあったんです。

4コマ漫画(私ら年寄りには分かりにくいわ)

f:id:robakuma:20170609222036p:plain

 

f:id:robakuma:20170609222045p:plain

 

f:id:robakuma:20170609224044p:plain

 

f:id:robakuma:20170609222118j:plain

経験則でみんな判断している。

この「開封後はお早めにお食べ下さい」っていう文面は、いろんな商品に記載されていることです。

めったにこんなことを聞いてくるお客様はいないんですね。なぜなら、多くのお客様はその経験則から、塩分濃度とか、水分が含まれているとか、そんなことから、ご自分で判断されて消費しているんです。

調味料だって、開封後はお早めにって書いているけど、結構長くみんな使っていると思うんですね。

ご年配のお客様にこういったことが多いと思います。

「お早めにってどれぐらい早く食べろってことなの?」「年寄りには分からんわ~」って言われたんですけどね。見た感じ、長年買い物をされてきた奥様なのだから、経験則は私よりもずっとあるはずだと思うんです。

ではなぜ今更になって聞いてくるのか?今までずっとその年になるまで買い物をしてきたのではないのか?っていうことについては、年齢からくるものもあるのかもしれません。

これは、ある意味仕方がないこと。上の4コマ漫画では、表現しきれないほど、いろいろ突っ込んだことを聞いてこられたんですね。

開封後の保存状況までは保証できない。

そもそも、メーカーがなぜこんなことを記載しているのか?それは、開封後の保存状況まで保証できないよっていうことだからです。

例えば開封後3時間以内にって記載してあったとしたら「開けて1時間で、お菓子がしけってきたぞ」と言われてる可能性が出てきますよね。

しかし、その時の開封後の状況までに、いちいち対応していられないこともあるんです。もちろん、調べると、「開封後は、こういった保存状況で、これぐらいの期間で食べるのが望ましい」とメーカーが公表しているのもあります。

細かく突っ込んで問われると答えに困る。

じゃあ、そのメーカーが公表している望ましいと言われる期間を過ぎたらどうなの?捨てなきゃいけないの?絶対食べれないの?

そこまで、突っ込んでくるお客様がいるんですね。「まぁ、絶対食べれないとは言えないですけど・・・・」と答えに困るんです。

あくまでも私の経験から言うと、スナック菓子は輪ゴムで止めて、次の日も美味しく食べられるし、チョコレートなんてものは、中の銀紙にきちんと包んで冷蔵庫の中に入れておくと、結構長持ちしていると思うんですね。

納得に時間がかかる。

でも、大丈夫なのか?と問われると、食の安全を守る立場である店員としてはきちんと答えにくい問題でもあるんです。

なので、お客様の納得に時間がかかるんですね。めったにないことだからこそ、ややこしいことに巻き込まれたなって思うんですよね。

最高の学びを与えてくれる、

でもね、そういうのがあるから、次はもっとスマートに対応しようって思うきっかけが出来るんです。

つまり、私がいいたいのはね、あなたを困らせるお客様は、あなたに最高の学びを与えてくれるお客様って言うことなんです。