ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

声の調子から人生で報われていないおじさんかどうかは想像出来る

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自分に噛みついてくる電話かどうかは、最初の口調で分かる。

食品スーパーのおやじです。食品スーパーでは毎日多くの問い合わせの電話があります。その中で、最初から「これはヤバイ電話だ」と直感で分かるものがあるんです。

口調があきらかにおかしいんです。噛みつくような、調子に乗っているような、人を見下したような口調。顔の見えない電話ですが、声で大体分かるものですね。

「オイ」から始まる電話

先日も、声の感じから60代後半の男性のお客様から、いきなり「オイ、ファインオールドあるか?」と電話がかかってきました。

ファインオールド?最初は何のことか分かりませんでした。聞き直すと、ホワイトホースのファインオールドでした。

ホワイトホースは有名な輸入ウイスキーで店には置いてあります。しかし、正式名称がホワイトホース・ファインオールドかどうかまで知りませんでした。

なので、ホワイトホースと言っても「ファインオールド」と言うもののほかに別のものがあるのかもしれません。

実際に売り場まで見に行って、それがファインオールドなのかどうかを確かめてからでないと、いい加減な返事は出来きません。なので、「確認しますので少々お待ちいただいてよろしいですか?」と言いました。

4コマ漫画(電話代はただと違うんだぞ)

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ちなみに、お待ちいただいたのは1分ほどです。

ホワイトホースがあるのは分かっていたが、ファインオールドと言われたので、それがファインオールドかどうかまで知らなかったので、お待ちいただいたんです。

そして、ファインオールドであることを確認出来た上で、「お待たせいたしました。ホワイトホースファインオールドですね。ございますけど」と電話に出ました。

すると、「何がお待たせしましたじゃ、電話代はただとちゃうんやぞ」と言われたんです。そう、これはヤバイおじさんの声なんです。

声がまるで、意地悪爺さんである

例えるならば、まんが日本昔話に出てくる、悪者のじいさんの声をさらに甘ったるく、相手を舐め切った感じにした声なんです。

ブログの性質上、声までは聞かせらないので、歯がゆいのですが、じいさん声はじいさん声でも、甘く、ねっとりと攻めてくるようなじいさん声なんです。

「わしの言うとること間違えとるか?」

さらに、「で、値段はいくらや?」と聞かれました。そこで私は、「700mlと、1リットルと、1750mlがございますけど」と言うと・・・

「お前な~容量なんてものは最初に聞くんとちゃうんか?」と言われました。「申し訳ございません」と謝ると、「お前、わしの言うとること間違えとるか?オイ、なんで最初に容量を聞かへんのや?」と言ってきたんです。

「何で最初に容量を聞かない?」の理由

謝るだけではだめで、その先の何で?をおじさんは聞いているのでしだ。私は、「それだったら、あんたが先に容量を言ってくれたら、それに合わせて確認するだろ?」と言いたい気持ちをぐっとこらえて

まず、その商品があるのかないのか分からない状態で容量も何があるのか分からない状態で、確認しないといけないと思ったからという理由を伝えました。

そして、結局700mlの値段を知りたいということで、その値段を伝えました。

何度も同じことを繰り返すおじさん

その後、「お前、電話代はこっちでもってるんやぞ」とまた同じことを言ってきましたた。むか~~~ときたが、「申し訳ございません」と謝った。

そして、「なんで容量を最初から聞かないんや」と言ったことも繰り返し言われ、さらに「お前はあほか?」とまで罵られ、しばらくして「ガチャ」と切られました。

大手の会社がフリーダイヤルにしている理由がよ~~く分かりました。

電話の出だしから危険な雰囲気がありました。

山のようにある商品の問い合わせで、、「ありますよ」と簡単にいえるものと、確認してからでないと答えられないものがあるんです。

もちろん、確認に行く前に「ちなみに、どの容量をお求めですか?」と聞いた方が良かったかもしれません。しかし、それはそれで、「つべこべ言わず、探せ」と言われるような雰囲気があったんです。

電話の出だしからして、ヤバイ感じでした。

普通は

  • 「すみません」
  • 「ちょっとお聞きしてよろしいですか?」
  • 「〇〇スーパーですか?」

などと、本題に入る前になんらかの言葉があるものです。しかし、いきなり「オイ、ファインオールドあるか?」です。

召使いに命令するような口調でした。

「調べて折り返しましょうか?」と聞いたら、おそらくそれにも「すぐ分かるやろ、コラ」と言われるであろう雰囲気があったんです。

絶対、これは何かで噛みついてくるだろうなというのは直感で分かるもの。腹が立って、その後の仕事でも気分が悪いままでした。

腹が立つが相手のろくでもない人生は想像出来る

はっきり言って、声の調子で顔が想像できるんですよ。決して人生の成功者であるおじさんはイメージ出来ません。

間違いなく、人生に報われていないおじさんがリアルにイメージ出来るんです。理不尽な電話はどこの職場でも、たまにかかってくると思います。

そんな時は、声の調子で相手の意地悪なビジュアルが想像できるものです。そうはなってはいけない。そう思って、ぐっとこぶしを握り締める。もう、これしかないのだと思います。