ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

親の期待が子供を苦しめる!子供の特別支援学級入りを拒む私に先生が教えてくれたこと

愛するわが子には強く育ってほしい。

自分の子には強く育ってほしい。その思いは時に知らず知らずに間違った方向に行くことがあります。

子供の将来を心配するあまり、不安な気持ちになり、ついつい過度な期待をかけ、子供にとって良かれと思った行為が逆に子供を苦しめることがあります、

元は子供を愛する気持ちからくるものだけに、皮肉なものです。今回はそのような、親の期待が子供を苦しめるということを考えさせられた経験談です。

小学4年の娘は特別支援学級に入っています。

特別支援学級とは、通常のクラスでの指導では十分な指導の効果をあげることが困難な児童生徒に対して、きめ細かな教育を行うために、小学校又は中学校に設置された少人数のクラスです。

なぜ、娘は特別支援学級なのか?それは、家では良くしゃべるのですが学校では、ほとんどしゃべりません。そのため、通常のクラスではなじめないからです

しかし、特別支援学級に入れる前はずいぶん悩みました。

確かに特別支援学級は少人数制で、しゃべらない娘にも先生がきめ細かく助けてくれます。 しかし、娘はそれに甘えて積極的に自分を変えることをしなくなるんじゃないかと思ったのです。

恥ずかしさからクラスの中で、しゃべらない娘です。子供の時は周りが助けてくれるけれど、大人になればもっと、大きな困難が待っていると思います。

だから、娘には集団でもまれて自分で殻を破ってほしいと思いました。

そんな私たちは、娘が小学1年生の時、学校から何度も特別支援学級入りを勧められている中、断り続け、小学2年になるまで、普通学級に行かせました。

そんな私が娘の特別支援学級入りを決意したのは、娘が小学2年の時です。市の子育ての相談窓口に担任の先生と娘と嫁と私で行った時のことです。

相談窓口に行くと、無理に特別支援学級入りを勧められるのではないか?

市の相談窓口に行く途中、不安でいっぱいになりました。特別支援学級を勧められるのは嫌だと思い、娘には普通のクラスで頑張ってほしいという考えがありました。

しかし、相談窓口のカウンセラーの方は「私たちは特別支援学級入りを勧めるのではなく、現状を把握し、相談にのる立場です」と私たちを安心させてくれました。

そして簡単な知能テストを行いました。結果、娘は小学2年生でありながら5歳の知能レベルであることが分かりました。

その後、担任の先生に不安をぶつけました。 

知能テストの結果も良くなく、娘が学校でしゃべらない。やはり、特別支援学級に入れた方がいいのか?でも入れたくない、自分でなんとかしてほしい。その気持ちを伝えました。

すると先生は、私の気持ちを大変理解してくれました。

なぜ先生は私の気持ちを理解してくれたのか?それは、先生の5年生になる息子さんも特別支援学級に入られています。

先生もずいぶん悩んだそうです。悩んだ理由は私と同じで辛くても普通学級で頑張って自分の殻は自分で破ってほしいという気持ちがあったからです。

しかし、集団の中での教育についていけない息子さんは、どんどん学校生活が苦しくなってきたんだそうです。

その息子さんの苦しむ姿を見て先生は、「辛いのか?じゃあ特別支援学級に行くか?」と聞いたそうです。息子さんはこくりとうなずいたそうです。

そして、3年生の時に特別支援学級入りをしました。そして、今ではずいぶんと精神的に安定し、楽しく学校に行ているそうです。その姿を見た先生は、もっと早く入れておけばよかったと思ったそうです。

先生の話を聞いて、私たちは思いました。娘は普通学級で苦しんでいる。なのに私たちは娘に普通学級で頑張ってほしいと思うばかりで娘の苦しみを見ているようで、本当に見ているのだろうか?と。

これでは親として駄目だと思い、私たちは娘の気持ちを優先させ、特別支援学級入りを決めました。

その後、特別支援学級の見学に行きました。

1人の先生に数人の生徒でとても丁寧に教えて下さっていました。まるで自分の子のように一人一人に声をかけてくれる先生。

普通学級で30人の集団の中での授業とは比べ物にならないほど先生は、親身になって子供と向き合っていました。

これなら集団の中でしゃべれない娘も勉強について行ける。そう思いました。そして自分の見栄や期待よりも娘の気持ちを優先させることが出来、良かったと思いました。

「親の期待が子供を苦しめている」という先生の言葉

先生は息子さんの特別支援学級を何度も勧められる中、小学3年まで引っ張ってしまったそうです。どんどん学校生活が苦しくなってきている息子さんを見て、親の期待が子供を苦しめていると感じたそうです。そして息子さんを限界まで苦しめたことを後悔したそうです。

子供にとって何が大事かを考えないといけません

私は最初、先生から娘の特別支援学級入りを勧められた時、親として面白くありませんでした。なにかのレッテルを貼られているようにも感じました。

しかし、親の期待のために子供が苦しくて限界になるまで普通学級にこだわることをしなくて良かったと思います。大事なのは子供にとって一番ベストな学校生活の環境を考えてあげることが大事だと感じました。

目の前のお子さんの気持ちを優先させてほしい

もし、皆さんのお子さんが、学校から特別支援学級入りを勧められたらどうするでしょうか?多くの方が思い悩むのではないでしょうか?

愛する子供に強く育ってほしい。親はみんな思っています。子供の将来が心配だからこそ、頑張れと必要以上に背中を押したくなることがあります。

そんな時は周りの人に相談するのもいいのですが、私は、きちんとした専門家に相談されることを強くお勧めします。

子供の気持ちを優先させる

最後に決めるのは親です。学校は勧めることはしても強制はしません。子供が行きたがっていても親が決めなければ行くことは出来ません。

そして、学校生活を実際に送るのはお子さんです。親が学校生活を送るのではありません。

なので、親の見栄は出来る限り取り払い、目の前のお子さんの気持ちを優先させてほしいと思います。

 

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筆者 ロバート・熊
イラストレーター にゃんとまた旅/ねこまき
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