借金取りと間違われないように気を付けてもらいたい。
最後になるまで、
この人は一体何の目的で訪ねてきているのか?
と分からない時があります。
スーツ姿の見た目30代後半ほどの男性
。
「すみません。田中を呼んでください」と言ってきました。
田中(仮名)は僕の後輩社員です。
普通、そこの店の従業員に用があって呼ぶときは、さん付けで呼ぶでしょう。
なのに、彼は田中のことを呼び捨てにしてきたのです。
不愛想でスーツ姿で・・・
本社の人かな?でも見たことない顔だな・・・・
家族?
それとも????
まず何も名乗らないので、「すみませんけど・・・・」と言うと、「千田(仮名)が訪ねてきたと言えば分かりますわ」と言われました。
こういう場合、あまり根掘り葉掘り聞くものではありません。
さっそく、田中君にPHSで「千田様が訪ねてきてるよ」と伝えました。
すると田中君は、驚きの声で「えっ!千田さん?」と言ってきました。
「売り場にいてるから来てくれる?」と言うと
「あっ、ハイ」とそれはそれは暗く沈み切った、この世の終わりが来たかのような声で返してきたのです。
田中君は1分ほどでやってきました。
「お待たせしました」と言う田中君に
千田様は、「よし、あっちで話しようか?」と言って、あっちに連れて行ってしまったのです。
なんだ?もしかして田中君は借金でもしているのか?
千田様は借金取りか?
後で田中君に聞きました。
すると、千田様は田中君の昔の職場の先輩とのことです。
そして、用件は、パソコン教室のチラシをおいてほしいというお願いでした。
ちなみに、そういったことを、うちの会社ではすべて断っています。
私は思いました。
おい、紛らわしいぞと。
自分を知らない人に取り次いでもらいたいときは、もうちょっと考えてほしいのです。
いきなり、田中君のことを呼び捨てにする。
友達だからいいとしても、それはそれで、最初に「田中の友人ですけど」と自分が友人であることを名乗るべきでしょう。
そうでないと、借金取りに思われてしまうこともあるということです。