ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

定期的に新品にしてくれたら壊れないのにな。

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こんにちは、食品スーパーに勤めています。 

 

うちの店の冷蔵のショーケースが壊れた。

 

設定した温度まで冷えない。

 

そのことを本部の上司に相談した。

 

すると、あれを試したか?

これを試したか?

じゃあ、それで様子をしばらく見ようか?

そんなやり取りが何度も続いた。

 

しかし、いろいろやってみたがどうにもならなかった。

 

そこで本部の上司は重い腰をやっとあげて、業者を呼んでくれた。

 

問題のショーケースは、牛乳・豆腐・麺などの欠かすことのできない商品を並べているところだ。

 

問題のない別のショーケースに移動させても、大量の在庫が出る。

 

うちの店だけの人員では解決の出来ない問題。

 

近隣の店舗から応援が駆け付けた。

 

もちろん、私が電話で何度もやり取りをした上司も来てくれた。

 

そこで上司は私に苦しい胸の内を話してくれた。

 

「あ~~~ぁ、またお金がかかるよ」と。

 

さらに、上司は・・・

 

「実は僕も、上司から『現場のいうことをなんでもはいそうですかと聞いたらきりがないよ』と言われているんですよ」と言った。

 

つまり、この上司は、さらに上の上司からプレッシャーをかけられているのだ。


修繕費を出来るだけ抑えろと。

 

必要な修繕は仕方がないが、本当にそれが必要なのか?と言うこと。

 

現場が安易にSOSを出しているだけで、大した問題じゃないこともある。

 

水が出ない。そんな現場のSOSに業者を行かせると、元栓が閉められていただけ。

 

その元栓をきゅっと回す。そんな数秒で終わることでも業者を呼ぶと1万円を取られる。

 

だから、本当にそれは業者を呼ぶ必要があるのかを見極めるのにあれこれと時間がかかるのだ。

 

現場のSOSから、実際の手配に至るまで、いろいろと面倒なことをさせられる。

 

現場からのSOSのほとんどが設備の故障だ。

 

そもそも定期的な設備の入れ替えがあれば、あちこちの店舗からSOSはほとんどなくなるだろう。

 

しかし、うちの会社だけでなく多くの会社でこの設備の老朽化に頭を抱えているところは多いと思う。

 

現場の人間は「いい加減に全部新しいものに取り替えてくれ」と思っている。