上司へ不満をいきなりぶつける前にクッション役に話をすることで気持ちが救われる
「くっそー。あいついい加減にしろよ」と怒りに震えている後輩君がいた。顔を真っ赤にしながら、イラついた声で「あいつ・・・」と言う彼に、何を怒っているんだろうと思い声をかけた。
原因は、店長の彼に対する対応だった。大きなトラブルが発生したのだが、その時は従業員全員が他の用事で手が一杯だった。そんな時に店長がたまたま公休なのに自分の仕事がたまっているからと出てきていたのだ。そこで後輩君は店長に、「大きなトラブルが発生しました。対応して下さい」」とお願いをしたのだ。すると・・・
店長 「え?熊さん達は?」
後輩君 「熊さん達は別の対応で動けない状態です」
店長 「って言うか俺は休みだよ。本当にもうー」
と言う会話の後、しぶしぶ店長は対応をしたのだ。ここで、私は疑問に思った。店長が愚痴を言ったのはどうかと思うけれど、結局は対応をしてくれているのだ。しかも、この時、まだ対応中で長い時間かかりそうだった。だから、愚痴をこぼしながらもやってくれたのだからそれでいいだろうと思い、「でも、店長は対応してくれたんだよね」と言った。
すると、「やってくれたとか、やってくれなかったとかは問題じゃないんです。と言うよりも、やってくれたのは僕が、『他に手が空いている人がいないんです』と言ったからですよ」
私 「つまり言い方の問題だな?確かに『俺は休みだよ』と言うのは上司としてどうかと思うけど、なんだかんだ言ってもやってくれているだろ?本来、店長は店にいなかったんだから、そんな時はいてる従業員で何とかするしかなかっただろ?」
後輩君 「僕が言ってるのは、家でゆっくりしている店長に、『出てきてください』と言っている訳じゃないんですよ。会社にいてるんだから、お願いしたんですよ。それじゃ、熊さんは休みの日に会社に来ていて何かトラブルがあっても、「俺は休みだから関係ない」って言うんですか?」
私 「それは言わないけれど、何かのトラブルっていうのは喜んで行くもんじゃないからな。店長が『俺は休みなのに・・・」と愚痴った気持ちは分かる。でもそれを言われた○○君の気持ちも分かるよ」
後輩君 「大体ね。あいつは本当に何様なんですかね?あいつは、普段から私たちに、『部下、上司とか関係なしに自分たちが会社の代表としてのつもりで、責任もって動け』と言っているのに、言っていることが矛盾しているんですよ。自分が会社の代表のつもりで頑張るのなら、何かのトラブルがあったら休みなんて関係ないでしょ?」
店長のことをあいつ呼ばわりする彼に危険なものを感じた。彼は店長に抗議する気満々だった。この怒り狂った状態でまともな話は出来ないと思った。
なので私は、「このことは俺から言うよ」と言った。すると、「もういいです。言わなくていいですよ」と返された。私は「え?」と思った。
私 「これからのこともあるし、先輩である俺から言った方がいいだろ?」
後輩君 「いえ、もういいんです。熊さんに充分聞いてもらったから。もうこのことは無しにしといて下さい」
後輩君は心から納得したわけではない。しかし、話をしていくうちに怒りが収まってきたようだ。
あやしい催眠商法 だましの全手口 身近な人を守るために知っておくべきこと
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「あやしい催眠商法だましの全手口身近な人を守るために知っておくべきこと」
単行本: 230ページ
出版社: 自由国民社 (2018/11/2)
筆者 ロバート・熊
イラストレーター にゃんとまた旅/ねこまき
身近な人を守るために知っておきたい催眠商法の現場を元社員が詳細に明かした本です。
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1.いかにしてお年寄りのこころを奪うか、元社員が明かします。
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