職場でみんなが集まる席での異性との連絡は場をしらけさせる
彼女が心配して頻繁に連絡をしてくる
工事現場の職人をしていた21歳の時の出来事だ。
仕事が終わり、職人仲間達と夜の街に繰り出し、飲み屋で楽しく話をしていた時、26歳の小池さん(仮名)が「ちょっとすみません、すぐに戻りますから」と席を外した。
小池さんは最近彼女が出来たばかりだった。その彼女が心配をしてメールをしてきているようだった。
恐らく、男同士で夜の街に遊びに行くということは女性のいる店に行くのではないかと、彼女は心配をしていたのだろう。なので、小池さんは彼女からのメールのたびに電話をして、大丈夫だということを伝えていた。
「お前いい加減にしろ」と先輩に怒られる
しかし、それが3回ほど続いた時、それまで笑顔で楽しそうにしていた茄子先輩(
仮名)が、大きな声で怒った。
「お前いい加減にしろよ。みんなと楽しくしてる時に何してるんだ?そんなに電話する必要ないだろ?」
「で・・・でも電話しないと彼女が怒るんです」小さな声でつぶやく小池さん。
「それはお前が信用されてないだけじゃないか。とにかく場をしらけさせてるから、お前帰れ」職人仲間たちは、静まり返った。
茄子さんは職人としてかなりの実力者で、この人に嫌われたらお終いという雰囲気があった。結局その日、小池さんは帰らずに私たちに付き合った。帰れと言われて帰ったら今後の仕事に影響するからだ。
「男同士の付き合いを邪魔する女はろくなものじゃない」という考え
この出来事のしばらくした後、小池さんは彼女と結婚することになった。そこで結婚式に職場の人達が招待された。私も茄子さんも、招待された。しかし茄子さんは「俺は絶対に行かないからな」と言った。理由を聞くと「あいつのことが嫌いだから」とんでもない理由だと思った。
しかし私達が行くことには賛成も反対もしてなかったので、茄子さん以外の招待されたみんなは行くことにした。小池さんは茄子さんが来なかった事を、残念がった。
後日、茄子さんと話をした。「小池さんに対してそんなに怒ることはないんじゃないですか?」小池さんが何度も彼女に連絡をした気持ちが分かるからだ。
小池さんは私と同じで、今まで女性にもてたことがなかった。初めての彼女だった。もし私が小池さんと同じ立場だったら同じように連絡を頻繁にしていたと思うのだ。今まで、もてなかった自分を愛してくれる女性がいる。この女性を逃したらもう二度とチャンスはないかも知れない。男同士で夜の街に遊びに行くことを心配してくれている彼女を、裏切るわけにはいかないと言う気持ちだ。
しかし、茄子さんは「それじゃ駄目だ」と言った。「男同士の付き合いを邪魔するような女は、ろくなもんじゃない」という考えだった。
それでも彼女が心配をする気持ちも分かる
小池さんは彼女との連絡のために席を外す時「すみません」と言う言葉を使った。みんなとの楽しい場を何度も抜け出すことに申し訳ない気持ちがあったのだろう。
それだけに残念だ。小池さんがあらかじめこうなることを予想して彼女との連絡を控えていたら結果は変わっていた。そのためには彼女に、この事情を理解してもらうことが必要だった。
彼女が心配をする気持ちは分かる。だから頭ごなしに「連絡をするな」と言うのは彼女を傷付けることになるだろう。それならば「連絡が出来なくて寂しい思いをさせてごめん」と優しい言葉をかけつつも「仕事の付き合いだから心配しないでほしい。信じてほしい」と理解を求めることが大事だ。
そしてお互いを信頼して少しの我慢が出来るのが一つの愛の形だ。
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筆者 ロバート・熊
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