ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

意見が通りやすい時に気を付けることは自分本位の考えが芽生えやすいことである

 

「もっとこうしたらいい」と自分の意見を積極的に言う

提案

提案

周りに自分を認めさせたい気持ちが、必要以上に強かった時期がある。そのためにはどうすればいいか悩んだ私は、自分の意見を積極的に言うことにした。

「もっとこうした方がいい」と会社のことを真剣に考えて意見をした。実際に私が助言したことで仕事が良い方向に向かったこともあった。

  • 「やはり、思ったことはどんどん言うことだ」
  • 「自分がいいと思うことは遠慮なく言うことだ」
  • 「遠慮していては何も変わらない」
と思うようになった。

「会社のため」で意見は通る

最初のうちはそれで良かった。それは会社の事を思うための意見だったからだ。それがいつしか自分の要求を満たす意見に変わっていった。

さも、会社のためというそぶりを見せながら、「こうした方がいい」と言っていた。「会社のため」という大義名分があったほうが意見は通るからだ。

ある日、いつも通り上司に意見をした。

「私の予定されている作業内容を変更して欲しい」と。

前回は同じ意見を上司は聞いてくれた。今回も聞いてくれるだろうと思った。私は自分が納得した作業内容にしてもらいたかった。

思いもよらない上司からの返事

しかし、上司はこの時、初めてカミナリを落とした。「いい加減にしろ、お前の言うことばかり聞いてはいられない」と。仕方なくその時ばかりは上司の言うことに従った。

しかし、どうも納得が出来ない気持ちになった。会社はもっと自分の意見を取り入れるべきだと思った。私は自分が納得した仕事で力が発揮できる。

その方が会社にも自分にもプラスになるだろうと思った。それを一旦決めたことを変更出来ないのは上司の頭が固いからだと思った。しかもいきなり「いい加減にしろ」と言うのは意味が分からない。

私のどこが間違っていたのか?

私の意見が間違っているのならどう間違っているのか教えてほしいと思った。

同僚たちにこの不満をぶつけた。同僚たちは今まで私がどれだけ会社に有効な意見を言ってきたかどうか知っている。いきなり怒られた事に同情してくれるだろう。

しかし、誰も同情してくれなかった。それどころか逆に「それはあなたの方が間違っている」と言われた。

「何が?」と聞いてみた。同僚達は言った。

「いきなり、いい加減にしろと言うのは上司も短絡的だと思う。しかし、いい加減にしろと言う言葉は積もり積もった不満の表れだよ。今までのあなたの行動に対する不満が含まれているよ」

「あなたは最近、自分勝手な意見を言ったことはないと思うの?」

この言葉に私は黙り込んだ。黙ると言うことは、それを認めたからだ。

「いい加減にしろ」の意味を伝えなかった上司も短絡的であるが、それを指摘する資格は私にはない。

上司の積もりに積もった自分への不満。それを汲み取れず自分は正しいと思い込んでいた。

 

あやしい催眠商法 だましの全手口  身近な人を守るために知っておくべきこと

あやしい催眠商法 だましの全手口 身近な人を守るために知っておくべきこと

 

 

 

「あやしい催眠商法だましの全手口身近な人を守るために知っておくべきこと」
単行本: 230ページ
出版社: 自由国民社 (2018/11/2) 
筆者 ロバート・熊
イラストレーター にゃんとまた旅/ねこまき
身近な人を守るために知っておきたい催眠商法の現場を元社員が詳細に明かした本です。
★本書の特徴
1.コンビニの跡地に無料試供品で客を集め、巧みな話術と過剰な演出で客を酔わせ
高額商品を売りつける催眠商法とは?なぜ催眠商法はなくならないのか?催眠商法の危険性が分かります。
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