上司と女性従業員の不倫で決定的な証拠がなく問い詰めにくい時の対処法
臭いものに蓋をしたけれど、どんどん臭くなってきた。
食品スーパーのおやじです。「いい加減に注意して下さい」と言われても、こればかりはどう話していいのか分からないことがあります。
店の従業員同士で不倫をしている。しかも、店長(40代前半)とパートさん(30代後半)です。
店長は係長。私は一般社員。自分よりも上の立場の人が人として間違っていることをしています。
まぁ、立場がどうであれ、言いにくいものは言いにくいのです。たとえこの件が店長ではなく、アルバイトだったとしてもです。
なぜなら、決定的な証拠がないからです。事務所で休憩時間を合わせて、イチャイチャしているのは明らかですが、下手に指摘をすると、逆に「あらぬ疑いをかけられた」とややこしい問題になるかもしれません。
そんな時は見て見ぬふりをしてやり過ごしたくなります。「臭いものには蓋をしろ」です。
しかし、臭いものは蓋をしてもどんどん漏れてくるのです。どんどん臭くなっていきました。
みんなの怒りの声が大きくなりました。
「ねぇ、ねぇ、店長とパートのリンゴさん(仮名)って怪しくない?」次々に私に言ってきました。もう言われなくても分かっていました。
私は早い段階で気づいていたからです。休憩時間の会話がいちゃついているのです。しかも、店長の立場を利用して休憩時間も合わせていました。休みの日も合わせていました。
店長が休んでいるときはリンゴさんもお休みです。「ねぇ、熊さん、店長とリンゴさんってなんだか怪しくない?」というパートさんに、「気のせいですよ」と言えるレベルではないので否定は出来ませんでした。
「熊さん、あれは注意したほうがいいんじゃないの?」
と言われましたが、決定的な証拠はありませんでした。会話の内容から99%は間違いないと思います。
一例をあげると・・・
リンゴさん 「もう、いつまで待たせるのよ~」
店長 「ごめんごめん、もうちょっとで自由になれるからさ~」
リンゴさん 「もう、待ってるのよ~」
オブラートに包んでいますが、「早く奥さんと別れろ」的な会話に聞こえます。ちなみにリンゴさんは、バツイチで独身です。
とにかく会話の内容が怪しいのでした。しかし、怪しくてもオブラートに包んでいるので、決定的なものではありませんでした。
決定的なものとは、「熊さん、私たち実は不倫してます」と言うことです。しかし、そんなバカなことは絶対に言わないでしょうね。
なので私はパートさんたちに「決定的な証拠もないし、もうちょっと様子を見ましょう」と言いました。
というよりも、この手の問題は言いずらいのです。なんとかうまくやり過ごせないかな?と思いました。
しかし、店長とリンゴさんは私の悩みも知らずして、ラブラブモードが日増しに強くなっていったのです。
怪しさ満点です。しかし、ギリギリのところでオブラートに包んでいるのです。変に勘ぐるようなことを言えば、「何を勝手に勘違いしてるんだ」と逆キレされることも考えられます。
さらに疑いは大きく広がりました。
しばらくすると、お客様にパートさんはこう言われたそうです。
「この前、車にのっている店長を見たんだけど、横に乗っているのは奥さんかな?と思ったけど、あれってこの店のパートさんじゃないかな?」と。
お客様も「かもしれないけど」と言うレベルの話です。そのことを知ったパートさんたちが、「もういい加減にしてください」と私に言ってきました。
「いつまで様子を見ているんですか?」です。しかし、お客様の声だとしても、証拠としてはいまいち弱い気はするのです。決定的な証拠ではないと思うのです。
ラブラブな雰囲気は間違いないのですが、下手に指摘すると、「冗談でやっていることだろ?」と逆キレされるでしょう。
しかも、私にとって上司です。しかし、みんなの気持ちは限界になっていました。つまり、目障りだということです。
私は、別に本人たちの問題だから、ほっといてやれば?と思っていました。店長は、仕事は真面目できちんとしているからです。
それでいいんじゃないか?と思っていました。と言うよりも、ややこしいことに巻き込まれたくない気持ちでした。
しかし、それではみんなが納得しなくなっていたのです。これ以上スルー出来ないレベルになって、やっと私は動きました。
本部の上司に相談するということにしました。
その代わり、パートさんたちに、「本部の上司から聞き込みが入るかもしれないよ」と言いました。
パートさんたちは、「大丈夫です。私たちはみんな、それぞれ証言しますから」と言ってくれました。
その言葉が私の背中を強く押してくれたのです。証拠不十分ではないか?の私の不安を、消してくれたのです。
パートさんが、証言してくれるということほど心強いものはありません。「私が勝手に疑っているわけではない。これだけみんなが疑っているんですよ」と強く訴えることが出来るからです。
見て見ぬふりをする。それには限界があるということ。みんなが証言しますと言っているのです。そこは自信をもって、「誰に聞いていただいてもいいですよ」と言えます。
証拠が100%ではなくても、みんなの気持ちが100%です。それでも、ややこしいことに巻き込まれたくない?
それは、いつまで様子を見ているのだ?とみんなを失望させるでしょう。証言者の数がそろった時点で機は熟したのです。
そして、本部の部長が私に聞き込みに来てくれました。
リンゴさんのビジュアルに驚きの声をあげる部長。
私 「部長、あの人が例のパートさんです」
部長 「マジか?」
部長 「めちゃくちゃ綺麗やないか?オイッ」
その日は珍しくリンゴさんが出勤で店長はお休みでした。部長は、リンゴさんのビジュアルに驚いたのです。
「マジか?おいっ、めちゃくちゃ綺麗やないか?」と。30代後半で小さなお子さんがいますが、間違いなくいい女です。
めちゃくちゃというのは言い過ぎだと思うのですが、店長のビジュアルから考えると、「おいっ」と突っ込みたくなるレベルです。
うらやましがる部長
「ええのぉ~~~~」と思わず本音が出た部長。 分かる。分かるのです。同じ男としてその気持ちは。
これを読んでいるあなたは、そんなこと言っている場合か?と思われるでしょうが、この辺は男同士の会話であり、大目に見てほしいと思います(汗)。
さっそく部長には、私が一人で怪しんでいるわけではないということを証明するために、その日に入っている2人のパートさんに聞き込みをしてもらいました。
その二人はしっかりと証言をしてくれました。
店長とリンゴさんの不倫は、 みんなが感づいていることで目障りだということです。その後の部長の動きは早かったです。マッハです。
店長と次の日面談して、店長はすぐに他店に異動になりました。降格ではありません。店長のままですが、離れた店に異動です。
店長は誰が密告したのかを知りません。
部長は気をきかせてくれて、誰が密告してきたかは言わなかったのです。複数のパートさんに聞き込みをしたけれど、最初に誰が密告したかは言わなかったようです。
店長は私に異動してきて短い間(約1年)でしたけどお世話になりました」と私に普通に挨拶してきました。
私も何食わぬ顔で普通に接して、店長を見送りました。店長の頭の中では、もしかしたら私を疑っているかもしれません。
「多分熊さんがチクったのか?」と思っているかもしれません。「熊さんが一番怪しい」しかし、それは証拠不十分です。
店長の不倫問題が証拠不十分なのと同じことです。こういう男女の問題は私も口出ししにくいが、当事者である店長も後ろめたい気持ちがあるから、「誰が言ったのか?」を探る気にもならなかったのでしょう。
つまり、今回私が思ったことは・・・・
証言者が多数の場合は誰が密告したのか分からないのです。数の力の勝利です。