ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

自分の実力は語らずとも背中で見せる。

過去にしていた仕事の自慢。

 

過去の栄光。

 

そんなことを、みんなに言いたくなる時があります。

 

しかし、それを言ったとしても、表向きは「へぇー、すごいね」と言われるのですが、裏では、「それがどうした」と思われます。

 

あなたの周りにいる人は、現在のあなたの実力を肌で感じているものです。

 

口で言わなくても、一緒に行動すれば、その人の実力なんてものは分かります。

 

自分の実力は語らずとも背中で見せる。

 

その後、あなたの過去を知ると、「だから、あの人は出来る人なんだ」と評価はうなぎのぼりです。

 

うちの職場で最近入ってきたばかりの新人パートの上田さん(仮名)はそんな人です。

 

4コマ漫画(字がきれいな理由)

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その日は、あまりにも発送の仕事が多くて、宅急便の送り状のあて名書きを新人パートの上田さんに手伝ってもらいました。

 

手伝ってもらった理由は、新人さんでも、あて名書きは教えたらすぐに出来るからです。

 

その上田さんの、あて名書きを、後でチェックをしていた私。

 

それを見て、「おお~~~~」と心の中で叫びました。

 

めちゃくちゃ字がきれいでした。

 

店長もそれを見て、「たしかにきれいですね」と言いました。

 

その後店長は、上田さんが過去に〇〇百貨店に勤めていたことを教えてくれました。

 

初耳です。

 

上田さんはおそらく40代後半ぐらいだと思います。

 

多分、結婚する前に〇〇百貨店に勤めていたのでしょう。

 

結婚して、子育てが落ち着いて、近所のうちの店にパートにきたのでしょう。

 

〇〇百貨店は、関西では知らぬものはいないほどの一流百貨店です。

 

そこに勤めるのは、それなりの入社試験や、面接もあるでしょう。

つまり、それなりに選ばれて入社した人です。

 

うちのスーパーのように、とりあえず誰でもいいから採用して、生き残ればラッキーというようなことではないのです。

 

しかし、上田さんが過去を語ることはありません。

 

そこが粋だと思うのです。


上田さんは、私が見ていても、「なんだかすごくいい人が入ってきた」と思える人材です。

 

そこで、「私は〇〇百貨店にいてましたから」なんて言うと「それがどうした」と思われるのがオチでしょう。

 

別に百貨店に勤めていたからと言って、町のスーパーには町のスーパーでのやり方があります。

 

もちろん、百貨店には百貨店なりの大変さがあるでしょうが、町のスーパーには、町のスーパーなりの大変さがあります。

 

世間でいうところの、一流企業に勤めていたとしても、その人がすごいのではありません。

 

 

自分の実力は行動で示すのが基本なのです。

 

そこで、「あっ、この人できる」と思われた時、なにかの拍子にその人の過去が見える。

 

そこで、初めて過去が生きるのでです。

 

「あっ、だからあの人は出来るのか」という評価。

つまり、過去の実績なんてものは、ドヤ顔で語るものよりも・・・

 

チラリズム

 

ちらっと見え隠れするのが粋なんですね。