黄色い袋のおばさんに、万引きされています。
見た感じ、60代後半の女性のお客様。
いつも、黄色い袋を持ってきます。
入店したときの黄色い袋には何も入っていなさそうに見えるのに、帰る時はなぜか、その袋は膨らんでいるのです。
店の従業員が以前からマークしている万引きの疑いのある人です。
「黄色い袋のおばさんが来た」
従業員全員に緊張感が走る瞬間です。
その日も「黄色い袋のおばさん」はやってきました。
私は、今日こそ尻尾をつかんでやるという気持ちで尾行しました。
黄色い袋のあばさんを尾行する私。
他の従業員はみんなレジに入っていて自由に動けるのは私だけの時間でした。
そんな時、他のお客様から商品の場所の問い合わせがありました。
数分間、尾行できませんでした。
その数分の間に黄色い袋がパンパンに膨れていたのです。
間違いなく万引きだと思います。
しかし、声をかけませんでした。
つまり、捕まえなかったのです。
なんで?と怒る方もいるでしょう。
万引きは現行犯逮捕が原則なんです。
何の商品をどのタイミングで黄色い袋に入れたのか分からない状態です。
今まで、このおばさんが万引きするところを誰も見ていないのです。
見切り発車で店の外に出た時点で、「黄色い袋の中身を見せてもらえますか?」と言えば、ほぼ間違いなくうちの商品が入っているでしょう。
しかし、万が一のことも考えるとリスクがあるのです。
誤認逮捕は名誉棄損で訴えられるのです。
悪い奴に逆に訴えられることほど不孝なことはありません。
本当に100%の自信をもって声をかけられるのは、袋に商品を入れた瞬間を見て、そのまま袋から商品を取り出さない様子も見届けて、店外に出た場合rです。
かなり長い時間見なければならないのです。
しかし、店員は途中で別の仕事が入ることがあります。
接客業なので、他のお客様から声をかけられることがあるのです。
その隙にやられるののです。
私は、絶対に捕まえようと思っています。
しかし、難しいです。
出来れば会社に万引きGメンを雇ってもらいたいと思っています。
まぁ、会社の方針に私のようなペーペーが言える立場ではないので、仕方がないのですが、この手の背中に目がある万引き犯を店員が捕まえるのはハードルが高いと思います。
つまり、万引きGメンは必要だと私は思うのです。