ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

匿名希望の方がよかったのではないだろうか?

「もう我慢の限界です」と新人パートさん二人が訴えてきました。

 

「本来であれば店長に言うべきことですが、店長は異動してきて間もない人だから、店の状況を一番把握しているのは熊さんだから、言うんですよ」と私に訴えてきました。

 

新人パートさん二人が耐えられないと言っていたのは私の同僚社員であるアラフォーさんに対してです。

 

私は、先日、新人パートさん二人がくっついて私語をしていたのを注意しました。

 

その時は、「他のパートさんもしてるのに、どうして私たちだけに注意するんですか?」と逆に私は責められ、そういうことならと全員に再度ルールを徹底させるという意味で従業員連絡ノートに、「仕事中の私語を禁止する」と書きました。

 

しかし、そんな出来事があった後でも、アラフォーさんは他のパートさんと『ガハハハ』と笑いながら30分ほど話していたようです。

 

これを見て、新人パートさんは腹が立ったそうです。

 

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「私たちパートは私語をしたら注意されるのに、社員はそんなことしていいんですか?」

と、二人掛かりで、大きくまくしたてるように訴えてきました。

 

「熊さんが注意してくれなきゃ私たちは納得できません。社員はパートのお手本になるべきでしょ?同じ時給をもらってるのに社員と馬鹿笑いしてるパートもいるのは納得できません」

「私たちパートはどんなに頑張っても社員よりも上に行くことは出来ないんですよ。もし熊さんが注意しないのなら本部に直接言います。いいんですか?」

「僕の立場から、本部に言うなとも言えないし、言ってくださいとも言えません。言う言わないは○○さん達の判断ですから。ただ、本部に言うのはかまわないんですが、実際に本部の人間がここに居てる訳じゃなく実情を知ってるのは僕たちなんだから、今回は僕がちゃんと言いますよ」

「熊さんは本当にアラフォーさんに注意出来るんですか?あの人に熊さんの優しい口調が通用するとは思えないんですけど、でもまあ、今回は熊さんを信用しますから」

「私たちが言っていたことも伝えてくださいね。でも、それでアラフォーさんが私たちへの風当たりをきつくしたら本部に訴えますからね」

 

パートさんとの話が終わり、頭の中を整理して、深呼吸しました。

 

実は私もアラフォーさんが、たびたびお気に入りのパートさんと私語をしているのは気になっていました。

アラフォーさんは私の先輩にあたるので、気になっていたが注意をしなかった。しかし、そのことがパートさんにとって不満だったのだ。なのでそのことをアラフォーさんに伝えました。

 

アラフォーさんは「ふん、まるで子供みたいな奴らやな」と鼻で笑いました。

しかし、今後は私語を慎むことは約束してくれました。

 

さらに、この件でパートさんに対して風当たりをきつくしないことも約束してくれました。 

 

しかし、しばらくして、彼女たち二人は消えるように辞めていきました。

 

「辞めます」と言う言葉は聞いていません。

 

シフト希望をほとんど出さなくなり、消えていくパターンの辞め方です。

 

多分、アラフォーさんとしては面白くなかったことだと思います。風当たりをきつくしないようにお願いしたが、はたしてどこまで気を付けて接してくれたかは疑問です。

 

「風当たりが強く成ったら、本社に言いますから」とまで言われていることから、あからさまに風当たりはきつくしないでしょう。そこまで馬鹿ではないでしょう。

 

しかし、自分の知らないところで、散々なことを言われている相手に心から優しく接することが出来るだろうか?難しいでしょう。

 

どことなく、接し方もよそよそしくなる。ぎこちなくもなる。気まずくもなるということが想像できるのです。

 

つまり、あの時の彼女たちの訴えは、軽はずみだったのではないかと思う。先輩、上司に我慢できないことは私にも山ほどあります。

 

でも、誰かに聞いてもらって毒吐きのようなことをすることもある。でも、私ならどうするか?多分「このことはここで止めといてくださいね」と言うと思うのです。

 

我慢できないことがあっても、「自分の名前を出してください」とは言わないだろう。自分たちが怒っている。不満に思っていることを伝えてほしいという気持ちは分かるが、その後のことを想像して思いとどまる。

 

ここまで書くと、それって熊さんが彼女たちを守ってあげられなかったんじゃないの?と思うだろうが、こういったことを、うまく話し合いで解決できる人はそうそういないと思います。

 

彼女たちが私ではなく本社に相談したとしても、遺恨を残すことには変わりないでしょう。怒りでその先が見えなくなることもあります。

 

ちなみに私は、「あなたたちが言っているのではなく、誰かが言っていたことにして注意しましょうか?」と提案したのに

 

彼女たちは「そんなことにしても、誰が文句を言っているのかはどうせ分かるんだから、私たちが言っていると言ってください」と返しました。

 

さらに、「何でしたら、アラフォーさんを今ここで呼んで4人で話しましょうか?」と言ってきました。

 

しかし、この時かなり頭に血が上っているような彼女たち二人の状況を見て、大きな口論になると思うので、私が二アラフォーさんと二人で話をしますということになりました。

 

自分たちが怒っていることを伝えてほしいという気持ちは分かるが、そこは、その後のことを考えて匿名希望にすべきではないかと思うのです。

 

それとも、最初から辞める気満々で、最後に言いたいことを吐き出したのかも知れません。