ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

ほんたま(企画のたまご屋さん)を利用して出版が決まりました。

どうしても本を出版したい僕

「ぜひあなたのブログを出版してみませんか?」と声がかかる人っていますよね。

その人の才能や実力、面白い生き方などが出版社の目に留まり、本が出版される。

こちらから、企画書を書いて、「出版したいんです」とアピールしなくても、出版社から声がかかる。

僕の場合は全然真逆でした。めちゃくちゃ泥臭くいったのです。僕には、どうしても世の中に知ってもらいたい情報があります。

出版社に企画書を送る

しかし、今の僕のブログの閲覧数では世の中の人に広く伝えることは出来ないのです。書店に並ぶ本でなければ、世間の人に大きく訴えられないと思ったのです。

 たとえ、その本が大きく売れなくても、本当に困っている人が、いつの日か手にとってもらえたら、お役に立てるのではないか?

そして、今思えば幼稚な企画書と見本原稿を書きました。もちろん、その時は最高の企画書だと思っていました。

 それを最初、大手の誰もが知っている出版社10社に送り付けました。その時、僕は心の中で勝手な妄想をしていました。

出版は簡単に決まるという思いあがり

「僕のこの企画は、今まで世の中になかったものだ。世間の人をあっと驚かせるものだ。そこで大手の出版社が2社や3社ダブルブッキングで『ぜひうちで出版してください』とお願いしてきたらどうしよう? とりあえず、編集者と会って、より僕の望んでいる本つくりを一緒に進めてくれるであろう出版社を選ぼう。そして、そうでない出版社にはこちらから丁重にお断りをしよう。申し訳ないけどね」という勝手な妄想です。

しかし、超大手と思える出版社からは1週間たっても、電話がかかってくることはありませんでした。

あれっおかしいな?出版社さん、飛びついてこないな?

そして、1週間してからぽつぽつと僕の企画書がそのまま送り返されてきたのです。

返ってくるのは断り状だけ

凄く丁寧な文章の断り状が添えられていました。

このような文面の断り状です。

「ロバート・熊様の企画書を拝見しました。とても力作でありますが、当社では本を出版するにあたっては、初めに企画を当社で作り、そして、それを書くことの出来る著者に依頼する形をとっておりますので、今回はご期待に添えることは出来ません」と。

つまり、あなたの企画と原稿は素晴らしいと持ち上げながら、やんわりと断られているのでしだ。

なるほど~、断り状ってこのように書くのか。相手を批判せず、傷付けず、やんわりと断る。すばらしい断り状ですね(笑)。

って感心している場合じゃありません。

どこの出版社からも連絡はきません

「超大手が駄目なら、その次の大手、もしくはその次だ」と思い、続けて20社に企画書と見本原稿を送り付けたのです。

「さすがに、 これだけ送れば、電話がじゃんじゃん入ってくるだろう。1日に5社ぐらいから『企画書を拝見しました。ぜひうちで・・・』と電話がきたらどうしよう?」っていう妄想をしたのですが、世の中そんなにうまくはいかない。

まてど暮らせど、どこからも連絡は来ないのでした。来るのは断り状だけ。

ボツ・ボツ・ボツ・ボツ・・・の手紙ばかり。

やんわりと断る断り状

どの出版社も僕を傷付けないように、やんわりと断ってきました。

いっそのこと、何がだめなのか?教えてくれてボツにしてくれたらいいのにね。

こんな感じでどこの出版社も理由を教えてくれないのです。

「ロバート。熊さんの企画は良いと思いましたが、昨今の出版不況で当社では持ち込み原稿を全てお断りして、当社から著者に直接依頼をする形をとっております。ご期待に沿えず申し訳ございません」と。

ここまでくると、鈍感な僕も気づいてきました。

出版社は忙しい。

毎日のように送り付けられてくる素人の企画。

中には「またかよ」と読みもせずにゴミ箱にポイもあるかもしれません。ホントのことは知りませんけどね。

最初は、「どうせ出版するなら超大手だ」と思っていたが、どこでもいいという考えになりました。

たのむ、どこでもいいから。

しかし、ハードルの高さを痛感したのです。

なにか、いい手はないのか?

ネットでいろいろと検索しました。

素人の企画を出版社に採用させるという会社を見つけました。

本当でしょうか?

それ騙されていないか?

でも、僕みたいな素人の企画は簡単には採用されないのです。

このまま自力で努力しても無駄っぽいのです。

何かにすがりたいのです。でも、騙されたくはないのです。

そして、ネットでいろいろと調べるうちに見つけたのが、「ほんたま(企画のたまご屋さん)」でしだ。

ほんたま(企画のたまご屋さん)

ほんたま(企画のたまご屋さん)は、本を出版したい方と良い企画を探している出版社との仲を取り持つところです。


hon-tama.com

 

クリックするとビューンです。

※今、気づきましたがスマホではうまくリンクが表示されないこともあるようです。その時はパソコンで試してくださいね。

1200人以上の編集者に企画を配信するサービス

それも毎朝、本の企画を出版社の1200人以上の編集者に届けています。

1200人以上とはこれまたすごいですね、個人でこれをするのはとても難しいことでしょう。

出版社に企画を採用してもらうためには企画自体が高いクオリティーでなければいけません。

素人が、なかなか個人で作成することは困難な高いクオリティーの企画を一緒にフラッシュアップさせて、 素人の企画を出版社に採用させるのです。

13年間で500冊以上の実績があるんだって。

人生で初めての本を出版した人がいっぱいいるんだって。

 本当かな?そんなことが可能なの?

いろいろ調べると、そこを利用して実際に本屋さんに並んでいる本もたくさんあり、どうやら本当みたい。

では、どんな流れでそうなるの?

企画のたまご屋さんを利用するには、まず企画書をメールで送るのです。

すると、企画のたまご屋さんで、「う~ん、これ良さそう」と思ったものを選ぶようです。

人気のあるサービスなので、まずは企画のたまご屋さんに興味を持ってもらい、採用してもらわなければいけません。

そして、選ばれた素人の企画書をプロの人と一緒にめっちゃいいものにしちゃうのです。

そうして完成したばっちりの企画書を1,200名以上の編集者に送るのです。

これだと思いました。

1200名以上の編集者様に企画を配信する。なんという粋なことでしょうか。

しかも、これ初期費用無料です。うまく行った時だけ、印税から報酬を支払うのです。

僕は出版するのに1円の金も払いたくはありません。

この手の会社はいろいろあって前払い型と後払い型があります。

どっちがいいのでしょうか?

僕個人の考えです。

例えば、

  1. 前払い型の会社に10万円払って出版できた。
  2. 成功報酬型の会社と契約して印税の3%で20万円支払った。

僕は2番を選ぶでしょう。

えっ、どうして?10万円損しているじゃないの?

前払いの会社に出版のコンサルタントを10万円で依頼するとしますよね。すると、うまく行けば10万円だけで、出版が出来ます。

でも、うまく行かなければ10万円は返ってきません。

成功報酬型だと、うまく行った時だけ費用が発生するので、うまく行かなかったとしてもお金はかかりませんね。

結果、支払うお金を考えると前払いの方が安くつきそうです。

でも、どっちが、僕の気持ちの上で納得できるかを考えたのです。

いろいろ考えた結果、成功報酬型の方が「本気度が違うのではないか?」と思ったのです。

実際に比べたことはないので分かりません。でも、そう思ったのです。

それに、お金よりも、どちらに「うまくいく可能性を感じられるか?」で判断しました。

そして僕は、結果的に損をしてでも成功報酬型の方を選びたくなったのです。

ほんたま(企画のたまご屋さん)を利用する流れ

さっそく、ほんたま(企画のたまご屋さん)のホームページから企画と見本原稿などを入力しメールをしました。

すると、1週間ぐらいしてから、女性の出版プロデューサーであるWさんから連絡がきました。

「興味をもちました」と

メールでやり取りしながら企画をフラッシュアップ 

そこから、Wさんとメールでやり取りしながら、企画書をどんどん書き換えていきました。

その時、痛感したのが、僕の企画書は未熟だったことです。その当時は最高の企画書だと思っていたのですが、

「どうして、こういう考えになったのかの理由も入れてください」
「ここは、補足説明を入れてください」

などと何度も何度もWさんから連絡が入り、企画をフラッシュアップさせていきました。

人生でとっても貴重な経験をしたと今では思っています。

 企画書って自分一人で書くよりも、第三者の目。それもプロの視点からのアドバイスがあった方が、ものすごくいいものが出来るんだと感心させられたのです。

最初に書いた企画書が子供が書いたレベルに見えちゃう。そんな感じ。

ここまで、魅力的な企画書が出来れば、もう間違いないだろうというレベルに達した。

そしてWさんが1200人以上の編集者様に企画書を配信してくれたのです。

ドキドキしました。

いらぬ心配

僕の中では、こんな素晴らしい企画書はありません。

1200人の編集者のなかから10人や20人の人から『ぜひうちで・・・』と言われたらどうしよう?

 その中から一人を選ばなくちゃいけない(汗)。

と、いらぬ心配をしていました。

しかし、数日たってもなんの連絡もこないのです。

Wさんの話によると、企画書配信からもっとも反応がくるのが配信日から2日以内です。

それを過ぎて1週間を超えると厳しくなるから、1週間が勝負どころらしい。

しかし、どこからもオファーがこないのです。

1日目は連絡なし
2日目も連絡なし

あかん、泣きそう。やっぱり僕、無理かも?

1200人全員にボツにされたらさすがの僕もあきらめます。

 そんな中、Wさんから「1社から興味を持たれました」と連絡がきました。

出版を確約するものではなく、興味をもったという段階です。

出版できるかどうかは、まだ分かりません。

「会いに行きますか?東京ですけれど?」と言われました。

何?東京だと?そんな危ないところ一人で行けると思ってんのか?

ふん、何が東京だ。東京がなんぼのもんじゃ・・・なあんてね。

そして、僕は即答しました。

「東京に行きます」

やっぱ東京じゃん・・・てね。

1200人のうち1199人が興味をもたなかったものを、たった一人の編集者様が興味をもってくれたのです。

出版が決まった訳ではありません。

興味を持たれただけ。

このたった一人の興味をもってくれた人は僕にとって残された一本のクモの糸。

そして、人生で初めて一人で新幹線に乗って東京に向かいました。

いざ出陣。

はたして熊さんは、この編集者さんに気に入られるのでしょうか?

 興味を持ったというだけで、「出版したい」と言っているわけではありません。

どうなるのでしょうか?ドキドキ。

そして当日がやってきました。

企画のたまご屋さんの出版プロデューサーのWさんと、東京にある高田馬場駅みどりの窓口で待ち合わせをすることにしました。

人生初の一人で新幹線に乗って関西から東京に向かったのです。

 もちろん出版社に出向くのも初体験。

Wさんの話によると、出版するかどうかは、編集者と著者が一度は会ってからの話になるようです。

お見合いのようなものとして考えればいいそう。

実際に会って、お互いにこの人と一緒に本づくりという仕事をしていけるのか?をお互いが判断するのです。

そして、僕は高田馬場駅みどりの窓口でWさんを待ちました。

 Wさんは、時間通りに来てくれた

「あの~、熊さんですか?」

 そこには、なんとも知的な感じの女性がいました。

「では、さっそく行きましょうか?」

歩いて数分のところにある、出版社のビル。

ここがうわさの自由国民社か。

 1階の入り口付近に、自由国民社のベストセラー本がずらりと並べられています。

「1年後はきっと僕の本も・・・」とドキドキしました。

 そして、僕に興味を持ってくれたというPさんはすぐに来てくれました。

すごく真面目そうな男性。

2階の応接室に通されました。

そして、運命の面談がスタートしました。

Pさんはいくつか僕に確認しておきたいことを聞いてきました。

「このような内容の本を本当に出して、熊さんは大丈夫でしょうか?」

彼が一番心配しているのは、僕が出そうとしている本の内容が社会の闇の部分を書いているからです。

普段ブログに書いていることではありません。

いつも見に来ていただいているブログの読者さんからも、「えっ、それ熊さん書いちゃうの?」と思われるでしょうね。

賛否両論起きるかもしれません。

でも、僕は腹をくくっているのです。

完全に覚悟を決めているのです。

なので「大丈夫です」と即答しました。

 「私は熊さんのようなご経験をされた方とお会いするのは初めてです。なので私の知らないことが多い世界なので、いろいろお聞きしたいと思います」とPさんはいろいろ聞いてくれました。

あっという間の1時間でした。

「Pさんだけが興味を持ってくれた内容です。世の中を変えるため、どうしても出版したいと思っています。どうかお願いします」と僕は頭を下げました。

「それでは、まだ出版できるかどうかは会議にかけてみないと分かりません。企画書をまとめて次の会議に提出しますので、結果はまた連絡します」とPさんは言いました。

和やかな面談

さらにPさんは「熊さんと実際お会いして、ブログのまんまの人で面白かったです」と言ってくれたのです。

これに対して企画のたまご屋さんのWさんも「あ~、それ私も思いました。ブログの熊さんと実際の熊さんがまったく同じだったって」

PさんもWさんも僕があまりにもブログの中の熊さんと同じ雰囲気だということで笑ってくれたのです。

 そんな感じの和やかムードで面談は終わりました。

駅までの帰り道

出版社のビルを出て、高田馬場駅まで企画のたまご屋さんのWさんと歩いていきました。

面談はとっても楽しかったです。お互いに気持ちよく話合えたと思っています。

しかし、出版できるかどうかは会議にかけてみないと分からないのです。

会議で反対されてボツになるかもしれません。

そんな不安をWさんにぶつけました。

「でも、編集者さんは、あれだけ興味を持って話をきいてくれているから、後はPさんを信じて待ちましょうね」とWさんは言ってくれました。

今は出版不況?

そして「今は出版不況って言われていますもんね?」と言う僕にWさんは、爽やかな笑顔で

「それって昔からずっと言われていることですよ」と返してくれました。

 今は出版不況だってみんな言っているけれど、今に始まったことではないようです。

Wさんがこの業界に入ったころから、ずっと言われ続けられているようです。

昔からずっと言われ続けていると、もうそれが当たり前になるようです。

これがWさんとのこの日最後の会話でした。

そして、僕はまた新幹線に乗って関西に帰りました。

ここからが、とっても待ち遠しい日々が続くのです。

僕の異常に待ち遠しい日々が続きました。

 1200人の編集者の中でたった一人だけが僕に興味を持ってくれたのです。

自由国民社のPさん。

彼は、僕の話で乗り気になってくれています。

しかし、出版検討会議を通さなければ、この話はなかったことになります。

いくら編集者さんが意気込んでいても、会議でボツになることもあるのです。

不安、不安、とにかく不安。

会議には、営業の人の意見が大きく反映されます。

書店回りの営業さんは、どんな本が書店に置いてもらえるかを熟知しているからです。

営業さんが「よし、この本なら書店に置いてもらえる」と判断した本でなければボツになるのです。

 そんな会議の報告がメールできました。

「熊さんの本を出すかどうかは、意見が分かれて、次回の会議に持ち越しになりました」と。

なんじゃそれは?おいおい。

実際の会議を見たわけではありませんが、多分こんな感じだったのでしょう。

 

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どうやら、検討会議を突破する鍵は「出版しても出版社に迷惑が掛からないかどうか」が問題になっているようです。

なので、僕はPさんにメールで「大丈夫です。僕の原稿は実際の人物や団体が絶対に特定できないように加工をしているものです」と返信しました。

出版検討会議は毎週金曜日に行われます。

次の金曜日が待ち遠しい。早く~。

そして、次の金曜日にPさんからメールが来ました。

「風邪をこじらせてしまって、私が会議に出られなくなってしまったので来週に持ち越しになりました」と。

むふふ・・・それは仕方がありませんね。

「僕は急いではいませんので、どうかお体を大事にされてゆっくり休まれてください」と返信しました。

Pさんが風邪をひいたというのは、ちょっとしたアクシデントだけれど、それのおかげでゆっくりと会議に向けた準備が出来るという点でプラスに考えました。

 そして、次の運命の金曜日にPさんからメールが来ました。

なんとなく、嫌な予感しかしません。

なんか僕、もう無理かも?

だって、僕って、ついてない人生だからね。

メールボックスを開く手が震える。震える。ブルブル。

やるだけのことはしました。

まぁ、どんな結果が出ようとも、これで諦めもつくってものです。

そしてメールを開きました。

「無事に会議が終わりまして、正式に出版が決まりました」と。

本当?

ふ~~ん。

そうか。

なぜか心は静かに落ち着いていました。

というわけで、出版が決まりました。

自由国民社さんから11月2日に発売予定です。

 

www-jiyu-co-jp.amebaownd.com

 

上の画像をクリックしてみてください。

僕の本が途中まで無料で読めます。

今までに世の中になかった本。

僕にとって「出版」はとても高い壁でした。

個人で企画書を送っても返ってくるのは断り状だけ。

そんな僕を救ってくれたのは「ほんたま(企画のたまご屋さん)」です。

1200人以上の編集者に企画を配信するのですから、この「ほんたま(企画のたまご屋さん)が無ければ、僕の夢は夢のままだったでしょう。

何年かけても、なかなか出版企画が通らなかった僕。

「今までにない画期的な企画なのに」と不満ばかりでした。

でも、企画のたまご屋さんに言わせると、

僕たちが出版社に企画書を出すことって、「僕の本を出すために、費用を出資してください」と、お願いをすることだそうです。

300万円の投資

編集・デザイン・印刷・営業、それらの出版諸経費が300万円かかることもあるそうです。

すると、出版企画を売り込むことは「僕に300万円ください」と、お願いすることだそうです。

「僕のブログは〇〇万アクセスなのに」と思っても、ブログは無料で読めるもので、本は千円出しても読みたいものでなければいけません。

つまり、出版社がこの人に300万円投資してもいいと思ってもらえるほどの高いクオリティーの企画が求められるようです。

「画期的な企画をもっていても」それだけでは無名の素人が出版社に企画を通すのはハードルが高いと思います。

そんなとき、「ほんたま(企画のたまご屋さん)」を利用してみることも選択肢の一つとしてみてはいかがでしょうか?

きっと、大きな力になってもらえると思います。

この記事がブログをしている人で、いつかは本を出したいと思う人への参考になれればと思います。