催眠商法の一つの高額商品の宣伝における7日間の構成について
催眠商法の2か月間
「あやしい催眠商法だましの全手口 身近な人を守るために知っておくべきこと」
この本には、よくある2か月間の営業スケジュールに沿って、どのようなセールストークを使い、いかにお年寄りに高額な健康食品を売りつけるのかを1日ごとに日を追って説明しています。
7日間構成で高額商品を宣伝する
催眠商法の開催期間が2か月間あるとすると、高額商品を6つ宣伝します。
その多くが7日間の構成で話が進められます。これは催眠商法の伝統として先人たちが作り上げてきた構成です。
一日目 興味
2日目 連想
3日目 比較
4日目 期待
5日目 確信
6日目 勢い
7日目 満足
ちなみにオープン時はこの1日目の興味の前に信用と安心を与える構成が加わります。
一つ一つを説明しますね。
まずは1日目の興味。
これは、紹介したい商品の話につながるようなそれでいて興味をそそるような話をします。
例えば布団を宣伝する時はまず、その素材であるワタを見せます。そのワタを肩こりや腰痛や目のしょぼしょぼなどの気になるところに当てると良くなると説明し、興味をもたせのです。
その逆に恐怖を与えることもあります。認知症に良い健康食品を販売する前に認知症がどれだけ家族に負担をかけるのかを話して恐怖を植え付けるのです。
つまり1日目の興味と言うのは話の構成のつかみの部分になります。
そして2日目の連想。
初日の話の流れから連想させること。例えば昨日配ったワタは何で出来ているのか?そんなことを連想させ、「知りたい」「教えてほしい」という気持ちを煽りその後にワタの説明をするのです。これが連想です。
そして3日目は比較。
興味をもって連想してきた客に商品をやっと見せます。そこで他の類似した商品とはレベルの違うすごいものだと比較して説明していきます。
4日目は期待。
それまでの説明で良いのは分かったけれど、値段はどうなの?と気になる客に定価を発表します。そして「その定価を特別価格に出来るように交渉します」と次の日の売り出しに向けて期待をさせます。
そして5日目は売り出し日。
「今回だけの特別価格」「数量限定」これなら買ってもいいだろうと客に確信させます。
6日目は勢い。
売り出しが始まりどんどん注文が入っている熱狂ぶりを話の中で演出します。「さっそくたくさんの方に申込みいただきまして・・・・」と興奮気味に話をしていくのです。
7日目は満足。
商品を配達し、手に入れた客が本当に良いものを手に入れたと感じるように話をしていく日です。
以上が7日構成です。
.この構成は5日間で宣伝する時や1日で宣伝する時にも適用されます。
一日で宣伝をする千円程度の商品も、興味、連想、比較、期待、確信、勢い、満足と一気にこの流れで話を進めていくのです。
7日間かけて行う高額商品の宣伝。一日一日がとっても意味のある構成になっているのです。
この本では、そういった1日ごとのだましのポイントを詳細に書き起こしました。
騙されないために、身近な人を守るために役立てていただければ幸いです。
あやしい催眠商法 だましの全手口 身近な人を守るために知っておくべきこと
- 作者: ロバート・熊,にゃんとまた旅/ねこまき
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2018/11/02
- メディア: 単行本
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あやしい催眠商法 だましの全手口 身近な人を守るために知っておくべきこと [ ロバート・熊 ]
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「あやしい催眠商法だましの全手口身近な人を守るために知っておくべきこと」
単行本: 230ページ
出版社: 自由国民社 (2018/11/2)
筆者 ロバート・熊
イラストレーター にゃんとまた旅/ねこまき
身近な人を守るために知っておきたい催眠商法の現場を元社員が詳細に明かした本です。
★本書の特徴
1.いかにしてお年寄りのこころを奪うか、元社員が明かします。
2.ネット上にある催眠商法の説明はごく簡素なものですが、事実はかなり込み入った内容です。本書では複雑で巧妙な手口をあますことなく紹介いたします。
3.まず近づかないことが一番ですが、もし被害にあってしまった場合の有効な対策も分かります。