ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

ぶりっ子な女性やなよなよした男性を嫌う気持ちは不機嫌な自分と比べることで改善する

 

職場のぶりっ子

職場にぶりっ子な女性がいる。40代で高校生の息子さんがいる人だ。この人は事あるごとに「あーん」とか{いやーん}とか言ってくる。

声が高くキャピキャピしている。
「ふんふん」「へぇーそうなんだ」と話を弾ませるのが上手く、みんなから人気があるのだが、そばで見ていると鼻につく。自分だけが気になっているのだろうかと思いある日、同僚に聞いてみた。

気になっていたのは自分だけではなかった

すると、「私も気になっていたよ。ぶりっ子だから昔はもてていたんだろうね。多分その名残が残っているんだと思うよ。

でも年を重ねた今、彼女は恥ずかしくないのかな?」と同僚は言った。今思い出してみると随分酷いことを陰で話していたと思う。

しかしこの時は、「良かった。気になっていたのは自分だけじゃなかった」と思った。しかし、気になるからと言って注意はしにくいものだ。仕事でミスをしている訳じゃないからだ。

一人ぐらいゆるキャラがいたほうがいい

何かいい手はないものかともう一人の同僚に聞いてみた。すると「イライラ、ギスギスしたおばさんよりもぶりっ子おばさんの方がましと思わない?」と言われた。

これに自分はこう言った。「ここは職場だろ?仕事は緊張感をもってするものだ。それを緊張感のないぶりっ子をされるとイライラするんだよ」

すると同僚は、「そうね。仕事は緊張感をもってするものだね。でもみんなが、眉間にしわを寄せてバリバリ働くおばさんばかりだったら疲れない?それなら一人ぐらいゆるキャラがいた方が良くない?その方がきっとバランスがとれていると思うよ」と言った。私は「ゆるキャラ」という言葉に何となく許してあげたくなった。

なよなよした男性が苦手な上司

そんなある日のこと、取引先の若い男性が上司に挨拶をしにきた。しかし上司から、「私は彼の事が嫌いだから熊さんが適当に相手しといて下さい」と言われた。なので、私が相手をすることになった。

取引先からの挨拶は短い時間で済むことだが、上司はなよなよしている男が大嫌いだ。 上司の話によると、同じ取引先からの挨拶でも、しっかりとした頭の回転の早い人だと話しがいがあると思うところが、なよなよしている男の相手をすると何となく無駄な時間を過ごした気分になるそうだ。

もちろん、上司も仕事なので、仕方なく相手をする時はきちんと対応をしているが、心の中ではイライラするそうだ。確かに、同じ男として気持ちは分からなくもないが、私はなよなよしている男は嫌いではない。平気だ。

というよりも、むしろ好きだ。大人しくて無害なイメージがあるからだ。そんなことを上司に話すると、「熊さんは人間が出来ていますね」と言われた。

人間性を疑われる考え

これに対して私は複雑な気持ちになった。男のなよなよは平気だが、女性のぶりっ子は苦手だからだ。上司は逆に女性のぶりっ子は好きだが、男のなよなよは大嫌いだ。  
どっちも人間が出来ていないと思った。

あの時の私は、いくらなよなよした男性が嫌いだからと言って部下にその対応を押しつける上司の人間性を疑ってしまった。

しかし、良く考えてみると私も随分陰で酷いことを言っていたと思う。ぶりっ子が気になるからと言って同僚と陰で話をするのは人間性を疑われることだ。

ぶりっ子もなよなよも不機嫌な人と見比べると大した害はないものだ。

 

 

あやしい催眠商法 だましの全手口  身近な人を守るために知っておくべきこと

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「あやしい催眠商法だましの全手口身近な人を守るために知っておくべきこと」
単行本: 230ページ
出版社: 自由国民社 (2018/11/2) 
筆者 ロバート・熊
イラストレーター にゃんとまた旅/ねこまき
身近な人を守るために知っておきたい催眠商法の現場を元社員が詳細に明かした本です。
★本書の特徴
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