まともな話が通じない理不尽な人に腹が立った時でも許してあげられる魔法の言葉
理不尽で困った人からは逃げられない。
社会生活を営む上で避けては通れない理不尽で困った人。そんな人をギャフンと言わせたい。しかし、現実には難しい。そんな悩みを持つ人は多いことでしょう。
やり場のないストレスの解決法
相手の方が立場が上(客・上司など)のため戦うことが出来ない
話が通じないので言っても無駄になる
そもそも自分のことしか考えていないから話合いは不可能
これらのやり場のないストレスをどう解決するか?そのヒントになるお話です。
優しい人
趣味でアメーバブログをしています。アメーバブログの魅力の一つは日本全国の仲間とコメントで繋がれるところだと思います。もちろんはてなブログでもつながれるのでどちらも魅力的なブログサービスです。
私は職場での出来事を主に記事にしていて、それに対して色々なコメントを頂き、自分自身が考えさせられることも多く、ありがたいと思っています。
そんなコメントの中で、いつも私に共感して下さり、励ましてくれたり、元気付けてくださった心の優しい女性がいました。その方はとてもお料理の上手な方で主にお料理の写真をブログに載せていました。
突然の悲報
あれ、最近記事を更新していないな?お仕事が忙しいのかな?そう思っていたのですが、久しぶりにその方の記事の更新がありました。しかし、本人ではなく娘さんでした。
「母は10月15日に永眠しました」
「ブログで皆さんと交流出来て母は毎日嬉しそうでした」
「最後に感謝しかないと伝えてほしいとのことでした」
朝、それを知り涙が止まりませんでした。
え?嘘?嘘?ブログではあんなに元気そうだったのに。毎日のように手の込んだ素晴らしいお料理をつくる素適な方なのに。私よりは年上だとは思うけど、亡くなるには早すぎるだろ?とてもショックでした。
夜、その方のブログを読み返し、思い出にふけりました。その思い出の中でも、特に印象に残ってることがあります。とても、優しい気持ちになれるコメントでした。
職場で理不尽な人や、人としての話が通じない人と出会うことがあります。そんな出来事をブログで記事にした時、この方から頂いたコメントです。
心が軽くなる言葉
「そんな人は人間に生まれ変わってまだ1回目の人。だから大目に見てあげましょうね」
この言葉に、思わずぷっと笑ってしまいました。
理不尽な人に出会うと、人間が出来てない私は、とてもイライラした気持ちが続きます。気にするなと心では思うのですが、どうしても許したくない。と言うよりも許す理由が見つからない。
そんな時、どうしても許す理由が見つからない時に「この人は人間に生まれ変わってまだ1回目の人なんだ」そう思えば、なんとなく心が軽くなるような気がしました。
同じ接客業だからこそ、共感できるストレス。
接客の仕事で、理不尽なイライラをぶつけられることがあります。なんでこんな目に会うの?先輩や上司から、「いちいち気にしてたら仕方ないよ」とアドバイスをもらうこともあります。
従業員同士、「あれはないよな」と言い合い慰め、励ますこともあります。このブログ友達も職場で仲の良いパートさんと話することでストレスを軽くしていたそうです。何となくその光景が目に浮かびます。
素晴らしい言葉
「そんな人は人間に生まれ変わってまだ1回目の人。だから大目に見てあげようね」
本当に素晴らしい言葉を頂きました。笑いの中にも救いのある言葉だと思います。この言葉は私にとって宝物です。本当に有難うございました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
全部を直さないリフォームは業者に都合の良い言い訳を与える。
リフォーム業者への不安
自分に知識がない分、その工事の価格が正当なものなのか?高いのか?安いのか?分かりにくい。
外から見えない家の内部に問題がある場合、一体どこまで直せばいいのか具体的なイメージがわかない。
本当に手抜きせずにやってくれるのか?見えない部分もごまかさずにきちんとやってくれるのか?営業と実際に工事をする人が違うため、工事をする人の人柄までは見えにくい。
住んでいる家が古くなるにつれて、そろそろリフォームが必要かな?と言う時、多くの人が上記のような不安を持つことでしょう
昨今のテレビやネットでよく見るリフォーム業者のトラブル。こういったものを見るたびに自分の家がリフォームする時は大丈夫なのか不安な気持ちにさせられます。
そのため、「騙されて高い工事にしたくない」「業者の言いなりになって余計な工事をしたくない」と言う気持ちが動きます。騙されないために策を講じることは良いことですが、そこにはとんでもない落とし穴が隠れています。
今回はそれに気づいた私の経験談をお話したいと思います。
築30年の我が家の話
最近家が傾いてきたかも?と嫁さんが言いだし、ネットで調べた家の傾きを直す会社に連絡しました。
さっそく見積もりを出すと、家全体の傾きを直すには500万円かかると言われました。私たちにとって500万円は正直言って無理です。
「何とかならないものか?」そこで大工の友人に電話してみると、「見に行ってあげるよ」と来てくれました。
友人は家の中をぐるっと見て回り言いました。
友人「それほど言うほど傾ていないよ」
私 「業者の話によると3センチ傾いてるみたいだけど」
友人 「古い家で3センチ傾いているところは多いよ。俺の家も中古で買って築25年だけど傾いているよ」
自分だけではないという現実は、気持ちを楽にしてくれるものだと思いました。
見積もりはやはり高かった
そして、見積もりの500万円を見せました。すると・・・
友人 「はっきり言ってその500万円は高いと思うよ」
私 「確かに大金だよね」
友人 「言っちゃ悪いけど、この家に500万円かけても、家自体が古いから、今度はまた違うところが気になったりして、またお金かかるかもしれないよ」
友人 「これが20万円とかだったら、俺も止めないけどね。500万円はちょっとストップだよ」
友人 「ちなみに俺が見に来たのは、熊君の家みたいに昔の家は、床の木材が大工の手切りだったんだよ。でも、今は機械で切るから絶対に狂わないんだよ。だから昔のノコギリの手切りでの床だから、それが原因かもしれないと思ったんだけど、見た結果は、
「やっぱり基礎から傾いてそうだな」
安易な工事は後でトラブルになりがちである
友人 「でも、安易なやり方だけは駄目だよ。俺、この前、新築まねっこさんの工事に入ったことがあってね。そこの家も8センチ傾いてたんだよ」
友人 「でも、基礎と柱をそのままにして、新築に見せかけるやり方で、一応水平にはするけどね。結局、基礎はそのままだから、地盤がどうなってるか分からないんだよ」
友人 「だから、一種の賭けだと思う。もしかしたら運よく地盤沈下が完全に終わってて、まねっこさんの水平がずっと保たれるかもしれないし、運悪かったら2年後にまた傾くかもしれないよ」
友人 「でも、俺らは呼ばれて行っている下請けだから、お客さんにそんなこと言えないよ。営業も不景気だから、新築の仕事取れずに、まねっこばっかり取ってくるしね」
私 「俺も500万円もこの家にかけるのは高いと思ってるけど、その会社の営業さんが言うには半分の金額で気になるところだけ直すこともできるよ」
友人 「あっ、それは絶対やめといた方がいいよ。なんでかと言うと、半分だけ直して、また傾いても、『その時は半分しか直してませんから』って言い訳されるからね」
友人 「これが全部直してたら強く『どうなってるんだよ?』って言えるけど半分だけだったらどうでも言い訳できるから業者にとっては一番いい客なんだよ」
半分だけの工事は、後で業者に言い訳を与える
目から鱗でした。それまでの私は、「業者の言いなりになってたまるか」と言う気持ちで、どうにか安く抑えられる方法はないかという考えに捉われていました。
騙されて高い工事はしたくない。全部なんてしなくても必要最低限の方が良い。余計な工事はしたくない。そう思っていました。
それは私たちにとって都合の良い工事で、業者にとっては安くされた工事、つまり美味しくない工事だと思っていました。
しかし、実際は違ったようです。彼によると家の傾きを直す工事はとても難しい工事らしいです。だから半分だけ直すというお客さんは逆に都合がいいのです。
たとえ、きちんと工事が出来ていなくても、「半分だけですから」と言えるからです。リフォームは後のことを本気で考えるべき問題だと知りました。
「どうせ契約するならこの人に」は危険!親切で好印象な営業マンを頭から信用してはいけない
こんな営業マンにはコロッと騙される
親切にお客様が納得できるまで説明してくれる
購入を急がせることなく、その契約が高額の場合、時には断念する手もあることを伝えることで安心させる
自社での契約以外にも、様々な選択があることをあえてお客様に伝える。さらに自社での契約だけを押すことをしない
一見すると素晴らしい営業マンです。このような営業マンに当たると、「なんて感じの良い人なんだ。どうせ契約するならあの人だな」と言う気持ちにさせられます。
しかし、お客様の心をつかむといういうのは営業の基本であり、またベテランでやり手の営業マンほどその手法は洗練されています。
やはり、人柄だけで、頭から信用するのは騙される可能性があります。ぼったくられる恐れがあります。
今回はそんな営業マンに実際に会って考えさせられた出来事を紹介します。
ネットで調べたリフォームの会社の営業マン
私の嫁さんが、家の傾きが気になるということで、ネットで調べ、安く工事をしてくれそうなリフォーム会社のA社に電話をしました。
さっそく営業マンのAさんが見積もりにきてくれました。1階すべての部屋の傾斜を調べてもらい、最大傾斜は3センチあるということが分かりました。
気になる費用は、安定地盤のある地中深く杭を打ち込み、そしてミリ単位で家の傾きを直す工法で、打ち込む杭の数によって値段が変わります。
私の家は32本打ち込むと全体の傾斜が直るとのことで、その費用は500万円ということでした。
かなりの金額なので驚きました。しかし、Aさんは家全体を直さなくても、気になるところだけを直す手もあることを教えてくれました。
すると杭を半分の数に減らすことが出来、値段もその分安くなります。
余計なお金をかけたくない私を安心させるAさん
私は余計なお金をかけたくない気持ちと、もしこのまま家の傾斜をほっといたらどうなるのか?お金をけちって傾斜をほっといたら家はつぶれるのか?そんな心配をAさんにぶつけました。
するとAさんは、こう教えてくれました。
「築年数が20年、30年以上ある家なら3センチの傾斜がついているところは山のようにあると思います」
「だからと言ってその家が倒壊するということはほとんどありません。地震による倒壊の主な原因は家の傾きよりも間取りによるところが大きいです。家の柱や壁の多いか少ないかで、地震の揺れに耐えられる力が変わってくるからです」
「さらに築30年たって傾斜が3センチでしたらこのまま安定して今後はそれほど傾斜が進むことは少ないと思います。ただ、これは今までの私の経験から言っていることで絶対ではありません」
「あとはその傾斜をどう捉えるかによります。人によっては気になって我慢できないからと工事をされる方もいますし、古くなった家がある程度傾くのは老朽化の一つとしてある意味仕方がないものとしてあきらめる人もいます」
「さらに、気にならないから工事をしないという人もいます。つまり人それぞれの考え方次第です」
Aさんの話を聞いて、とても安心しました。安心した一番のポイントは世の中には、この程度の家の傾きなら妥協して住んでいる人がたくさんいるということです。
様々な手があることを親切に教えてくれたAさん
どうせするなら、少しでも安くしたい。いろいろな会社の工法も検討したいという私に、Aさんは、他にもいろいろな手があることを教えてくれました。
その中には、単純に価格を抑えられる工法もありました。さらに様々な工法の長所も短所も包み隠さずに説明してくれました。そして・・・
「他社でも、いろいろと話を聞いてきてください。その方が分かっていただけると思います」
「見積もりを取っていただいても私たちの会社はどこよりも安いということが分かっていただけると思います」と自信たっぷりに言ってくれました。
「どうせ契約するならAさんに」の気持ちが生まれました。
Aさんが帰った後、Aさんについて嫁さんは大絶賛。とても好印象で、押しが全く感じられなかったのが良かったそうです。
家全体の傾きを直す金額の500万円はとてもではないが出せません。しかし、その半分の工事で300万ならローンを組んでと考える嫁さんに私は待ったをかけました。
「金額が高額なので最低でも3社以上は見積もりをした方がいい。Aさんもぜひ他社で見積もりを取ってください。その方が分かると思いますと言っていただろ?」と言いました。
そしてネットでもう一つ気になってい業者に電話をしました。Aさんの会社とアピールポイントが似ているB社でした。にたような売りの会社を比べることで比較がしやすいと思ったからです。
さっそく電話口で、間取りや築年数やどれぐらいの傾斜を感じているかを聞かれました。すると電話口の人は、「それでしたら全部を直すのに300万円はかかりますね」と言われました。
「えっ!Aさんは全部を直すのに500万円って言っていたのに300万円でいけるんだったらラッキー」と思いました。しかし、こういう金額は実際に見に来てもらって変わることがあります。
電話では多分300万円と言っていても、いざ家を見てもらったらやはり500万円以上するかもしれません。なので見積もりに来てもらうことにしました。
しかも、たまたまB社の営業が近くの地域にいるとのことで、その人に行かせますと言うことになりました。
見積もりに来た人に驚いた私
B社の営業マンが家にやってきました。その顔を見て驚きました。なんとAさんでした。 そして、AさんはどうしてB社の見積もりに来たのか?その理由を説明してくれました。
その理由は、B社の社員が新しくA社を興しました。AさんはB社の社員であるにもかかわらずA社の見積もりの仕事を手伝っていたそうです。
そして私たちに「まことに勝手なお願いですが、B社にはこのことを黙っていただけるでしょうか?」と言われました。
つまり、AさんはB社の社員であるにも関わらず、A社に仕事を流していたのでしょう。
Aさんが帰った後、私は悩みました。
B社にこのことを教えてあげて、良い条件を引き出してやろうか?
それともAさんにこのことは内緒にするからと良い条件を引き出してやろうか?
しかし、変な恨みを買い、その後よからぬことが起きても困るということで断念しました。
その後、いろいろと業者の話を聞き、現状を知ることが出来ましたが、Aさんが最初に言った値段500万円は高すぎるということが分かりました。
Aさんは「B社での見積もりはA社よりも高くなりますよ」と言いましたが、B社の電話口の人は大体300万円と言っていました。
そのことをAさんに言うと、300万というのはあくまでも平均的な価格で、この家のように傾斜が全体に進んでいる場合は杭の数が30本以上いるので500万円以上になるんです。
と説明していました。しかし、Aさんは300万円でB社が出来ることを知っていたはずです。新しく興した会社のA社で契約をしてもらいたかったからB社の方が高くなると言ったのでしょう。
この時私が学んだことは
たった一回会ったけで、その営業マンの人柄は分からないということです。そもそも営業マンはお客様に好印象を与えるのが基本です。
演技をしていることもあるでしょう。親切で感じの良い営業マンに当たると「この人なら信用できそうだ。この人の言うことなら大丈夫そうだ」と思いがちですが、頭から信用するのは危険だということです。