ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

2冊目の出版「ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった!」の目次

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今までありそうでなかった本が出版されます

「ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった!」(辰巳出版

 

無料の試供品で客を集めて、巧みな話術と演出で熱狂と興奮状態にしてから高額な商品を売りつける悪徳商法の一種が催眠商法です。

 

そこで働く人間でなければ目にすることの出来ないドラマがあります。

 

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ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

 

目次を紹介しますね。

 

エピローグ

1章 悪徳商法に関わる人間の傾向

父との別れがすべての始まり

社会の荒波にもまれて四苦八苦

面接時から怪しさ満点

一発1千万の仕事に心を奪われる

先輩たちにハイエナされまくる

社長がダメ社員をぶん殴る

逃げる客の自転車にしがみつく

2章 愉快すぎるズルい仲間たち

そりゃあ婚約も解消されるわ

女運の悪い店長の800万円の使い道

持ち逃げ犯、土下座して制裁される

怪しすぎる自称「元東京大学助教授」

3章 コワすぎる!謎の王様が回すビジネス

副社長が社長の秘密を暴露する

「お前ら全員クビだから」

社長が謎の人物であることの意味

僕、車中でまんまと洗脳される

ヤクザの事務所で談笑する

意図的に混乱を生み出し場を支配する

4章 表の会社ではとても使えないノウハウ

幸せな家族の写真で心を揺さぶれ!

じいさんの位牌の前で、ばあさんに布団を売る

生活保護費で買ってもらう

社長の威を借るペーペーの社員

「家族には言わない方がいいよ」

「悪いようにはしないよ」と言いながら悪いようにする

布団に足を入れさせて逃げられないようにする

5章 客より先に仲間を騙す

買わない客はライバルに押し付ける

耳元で甘く囁く「仲間の悪口」

スパイも顔負けの情報戦

僕の「後輩つぶし」が問題に

6章 おばあちゃんだって女だもん

おばあちゃんが女の武器を使う

いくつになってもおねだり上手

「お姉さんの教室に迷い込んだ可愛い後輩」になれ

おばあちゃんをホテルに誘った同僚

爺さんが青春を取り戻しにやってくる

7章 買わない客との仁義なき戦い

買わない客に今日も胃が痛い

「次は買うよ」といつまでも買わない

出禁のおばあちゃんが会場に潜り込む

買わないじいさんグループは要注意

強烈すぎる撃退法は逆効果

買わない客にストレスをぶつける

あの人が買ったら私も買うわってなんやねん

8章 回避不能!トンデモ修羅場のあれこれ

ばあさん買いすぎてじいさん混乱

「私、買うなんて言ってへんわ」事件

おばあちゃんの息子に土下座で謝る

生活保護者の身内にローンをお願いする

「もう買えないの」とマダム号泣

9章 僕、ついに足を洗う

辞めた理由は・・・まあいろいろだな

あの会社は3つに空中分解したとさ

「ぼったくりバーに来なよ」と誘われる

モヤモヤが解消されるその日まで

 

エピローグ

最後までお読みくださった読者様へ 編集部より

 

 

以上の目次、どうでしょうか?

目次から、不条理小説やマンガでしか見られないような奇想天外なものを感じ取っていただければと思います

もちろん本文は目次以上にぶっとんだエピソードですが、全て事実です。

 

もう二度とあのような世界には戻らないと心に決めている僕ですが、こうして自分が書いた思い出話を読み起こすと

一般企業では考えられないエピソードの数々に、自分が書いたと思えないほど面白いのです。

中には胸が締め付けられるような話もありますが・・・・

そして、そこに集まる仲間は、変わった人、豪快な人、ずるい人、僕も含めて変人ばかり。

一般企業では決して出会えなかったであろう人種です。

 

僕がこの本で伝えたいのは「みんな、気を付けようね」という話だけではありません。

「気を付けようね」と言うことぐらい誰でも分かってますよね。

催眠商法というのは依存ビジネスという側面がありまして、依存といえばパチンコとか競馬が思い浮かぶけど、なんで依存するかと言うと、依存していない人には分からない面白さがそこにあるからだと思うのです。

 

僕が伝えたいのは、その面白さです。

 

 

前作ではそれが伝えられていません。

もちろん前作は僕にとって最高傑作であり、読んで頂ければ催眠商法の全体像が分かるものです。

でも今作は、そこで働いた人間にしか経験することの出来ない、目にすることの出来ない人間ドラマなのです。

 

僕が目撃した真実のドラマを赤裸々に語ることで、このビジネスの楽しさの奥に隠された怖さを感じ取っていただければと思うのです。

 

まもなく12日に発売の「ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった!」

Amazon楽天、書店にてご予約出来ますのでぜひとも手に取っていただければと思います。

 

 

ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

  • 作者:ロバート・熊
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

  • 作者:ロバート・熊
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

「言ったのにやってくれない」は「私には指導力がありません」と同じ言葉である

私は若い頃から言い訳が多かった。食品スーパーで社員として働いている私は、アルバイト、パートに指示を出していかなければならない。指導をしていく立場だ。しかし、店は忙しく自分の仕事だけで手がいっぱいだと思った。なかなか人に指示をだすような余裕がないように思った。上手く仕事を割り振れないためにするべき仕事が出来ていない状態になった。それを上司から指摘された私が良く言う言い訳が「あれ?言ったんですけどね」と責任を誰かに押しつけることだった。その言ったということは随分前に言ったことであり、今はそのことが相手の頭の中にはないことだとしても一回言ったのだから私は言ったことになる」そのような気持ちでいてた。それが知らず知らずに癖のようになっていた。しかし、それはとても自分にとって損な言い訳だったことに気付いた。

ある日、本部の課長が店舗視察をしにきた。毎月、定期的に店を視察する事によってその店の改善点を指摘するのが目的だった。そして、いくつもの改善点を指摘された。そのほとんどが前月に指摘されたことと同じだった。

課長は「前月指摘したことを覚えていますか?」私は、「ハイ、ご指摘頂いたことはみんなに伝えました」と答えた。

すると課長は「それなのに出来てないところが多いですね。例えば、レジの人のネイルは禁止するように伝えたはずなのにまだしている人がいるのはどういうことですか?」と言われた。私はいつもの癖で「あれ?言ったのに、おかしいですね?」と答えた。これに対して課長はカミナリを落とした。

「言ったのに出来てないというのはおかしいですよ。本当に言ったのですか?本当に言ったのに改善してもらえないのはとても恥ずかしいことですよ。なぜだか分りますか?」これに対して答えられない私に課長は話を続けた。

「言ったのにやってくれないと言うのは私には人を指導する力はありませんと言ってるのと同じです。そんな人に会社が出世をさせることはありません。そんな人を出世させても、言ったのにやってくれないという状況を作るだけですからね。言ったのにやってくれないと言うよりも、言うのを忘れていましたと言う方がまだましです。言うのを忘れていたのなら、言えばやってくれるという可能性があるからです。言ったのにやってくれないと言うのは普通ではありません。普通は言ったらやってくれますよ。伝わってなかったと言うなら別ですが、一回言っただけで、言うのをやめていませんか?一回言ってだめなら二回、三回としつこいぐらいに言わないといけません。しつこく言うことで、人は動くのです。やってくれるのです。それでもやってくれないのはよほどの事です。そんな人を面接で採用しているとは思いません」

上司の言葉に反論出来なかった。一回言っただけで伝わったと思いこんでいた私に非があることを知った。

今まで「言ったのにやってくれない」と言う言葉を都合よく使っていた。しかし、他人に責任をなすりつけてるつもりが自分の評価を下げていることに気付いた。その言葉は出来てない理由にならない。都合のいい言い訳に過ぎなかった。

「みんながやっている」は物事の良し悪しの判断基準にならない

最初に正しい手順を教えてもらっているのに、いつの間にか横着な手順で仕事をするようになり、それが当たり前のようになることがある。以前に引越し屋で勤めていた時の事だ。そこでは新人研修があり、あらかじめ基本的な正しい手順を研修センターで教えてもらえた。しかし、現場に配属されると、現場は現場なりの手順があることを知った。
ある日のこと、割れ物を包むビニール製のクッション材をカッターナイフで切っていた。これを切る時は床に置いて切るわけにはいかないため、空中で切るので、意外と難しく、失敗しがちで時間がかかることがあった。その時も上手く切れずにもたついていた。それを見たある先輩が、声をかけてきた。先輩は「こうすれば速いよ」と最初にちょっとだけカッターナイフで切り込みを入れ、後はクッション材を手で引きちぎって見せた。確かにこれだとカッターナイフが変な方向に行かずに済む。とても便利なやり方だと思った。
それからというものの、そのやり方をすることになった。周りの先輩を見ると、カッターナイフで切る人と、手を引きちぎる人、それぞれのやり方で切っていた。現場ではそれが黙認されていた。私は手でちぎる方法を選んだ。その方が失敗しにくいと思ったからだ。新人アルバイトにもこのやり方を教えるようになった。
そんなある日、営業所長に呼ばれた。「このクッション材を切ってくれ」と言われた。私はいつものようにクッション材を手で引きちぎった。それを見た所長は「お前はなんでそんなやり方をしているんだ?」と聞いてきた。私は「みんなやってますよ」と答えた。「みんなって誰と誰だ?」この質問に私は黙り込んだ。所長はとても激しく怒る人だった。私のやり方を見て「なんで?」と聞くと言うことはそのやり方を所長は駄目だと言っているのだろう。ここで、このやり方をしている人の名前を出すと、その人も責められる。そう思い「他にやっていた人を見たことがあるのですが、はっきりと誰だったかは覚えていません」と答えた。すると「じゃあなんで、みんなやっていると言ったんだ?」私は黙り込んだ。所長は「お前はみんながやっていると言うことで、自分の責任を逃れようとしたんだ。みんなを売ったんだ」そして所長はカッターナイフでクッション材を切って見せた。 
その様子を見て、ゆっくり落ち着いて切れば綺麗に切れるもんだと思った。手で引きちぎるのに比べて切り口が綺麗だった。「最初に研修で、手で引きちぎるなんて教わってないはずだ」所長の言葉にただ謝るしかなかった。
そして所長は話を続けた。「みんながやっているは物事の良し悪しの判断基準にならない。みんなが赤信号を渡っているから自分も渡っていいのか?それと同じことだ。みんながやっていると言うのは言い訳にすぎない。自分の考えがない証拠だ。どうせ何も考えてないんだろ?だからこんな言葉が出るんだ。もっと自分で考えろ」
この時は、とても腹が立った。そもそも、手で引きちぎるやり方は先輩から教わったものだ。悪いのはその先輩だ。しかし私は先輩の名前を出さなかった。先輩をかばう形で自分だけが怒られた。どうもやりきれない気持ちになった。しかし冷静になり考えた。そしたら私が悪い。他の人がやっているからと横着なやり方を正当化するのは良くないことだと気付いた。