お互いの意見に便乗する同盟を結んでいるかどうかは大体分かるもの
仲間の意見に絶妙なタイミングで便乗する。
今からお話しすることは、「それって熊さんの考えすぎじゃないの?」と思われることでしょう。
あなたはこんな経験ないですか?あなたが、職場で、そこそこ勤務年数が経ってきてベテランになってきました。
あなたは、部下や後輩から相談や意見を聞く立場になりました。それには、他の従業員への不満や、仕事内容の不満もあります。
一人の後輩が、あなたに、「ここは、こうしたほうが良くないですか?」と意見を言ってきました。あなたは、当然のごとく理由を聞きます。
後輩はもっともらしい意見を言ってきました。「なるほど」と考え込むあなた。そんな時にすかさず、もう一人が話に入ってくるんです。絶妙なタイミングでね。
「と言うものですね、こういう理由もあるんですよ」と別の角度から意見をかぶせてきます。
オイ、何を便乗しているんだ。
私は、ここでこう思います。「オイ、何を便乗しているんだ」ってね。基本、私は後輩から意見を言われたら、それを受け入れる姿勢でいています。
なぜなら、意見を言うという時は、相手はしっかり考えた上て言ってきていると思うからです。意見をいうのはかまわない。どんどん言ってきてほしいぐらいです。
しかし、何を便乗してきてるんだと思う時があります。途中から別の後輩が話にはいってくる時です。
ここぞとばかりに言ってくる。まるでみんなの意見のごとくに言ってくる。何が嫌かって?それはね、意見があるなら便乗しないで正々堂々と言ってほしいということです。
まるで、助け船を出して数の力で押し通そうとしているように感じるんです。
それって熊さんの考えすぎじゃないの?もちろん、たまたま近くにいて便乗するのは許容範囲です。
私が問題視しているのは、たまたまではない。何度も続くから不信に思うんです。たまたまなのか、意図的なのかは大体分かるものです。
例えば、「ちょっと聞いてくださいよ~」と誰かの不満を私にぶつけてきました。私はそれを黙って聞いていました。すると後ろで控えていたもう一人の後輩が・・・
「私も思うんですけどね」と別の角度から問題とされる人の不満をぶつけてくるんです。つまり、これは何かに似ています。飲み会の席での悪口大会です。
「そうそう、私もそう思う」
「だろ?実はまだあるんだぜ」
どんどん出てくる。汲めども尽きぬ井戸の水です。
1回や2回の便乗は許容範囲なんですよ。その後輩たちは何度もそれをしてくるんです。最初、一人が近づき、意見を言い出し、その後ろでもう一人が様子をうかがっているんです。
背中に目がある私には分かるんです。そんなことが何度も続くと、「この人たちは何の同盟を結んでいるのだろう?」と思ってしまいます。先日もこんなことがあったんです。
4コマ漫画(その方が熊さんにとっても良いと思いますよ)
この4コマ漫画を説明しますね。
私は、明日のシフトを、個人の適性や納品量や入れる時間など様々な角度から考えて作っています。
しかし、たまに「これは変更したほうがいいんじゃないですか?」と言われる時があるんです。
基本、私は意見を言われたら、それを受け入れる姿勢でいています。なぜなら、意見を言うという時は、相手はしっかり考えた上て言ってきていると思うから。
そして、私がいくら考えた上でのシフトだと言っても、意見を聞くと、「それも良いかもしれない」という建設的な意見であることも多いんです。
しかし、今回の話で言えば、別にAさんをレジにしようと品出しにしようと,売り場には私がいるのだから、店は正常に機能します。
しかし、私は早番で夕方には帰ります。そこをついてきたんですよ。ベテランのAさんを品出しにしたほうが、仕事は前に進んで、熊さんも帰りやすいでしょ?と言うことです。
「それとも、熊さんが遅くまで残るのかしら?」と言われ私は思いました。「なんだ?私が定時で帰ることに異議あるのか?」ってね。
後ろでもう一人が様子をうかがう行為を繰り返す。
っていうよりも、横から入ってきて、何を別の角度から言ってきているのだ?と言うことです。今回私が言いたいことはね、1回や2回の便乗は許容範囲なんですよ。
彼女たちは、何度もそれをしてくるんです。最初、一人が近づき、意見を言い出し、その後ろでもう一人がその様子をうかがっているんです。
仕事への不満だけでな、他の従業員に対する不満も言ってきます。「私一人が思っていることではないんですよ」と言わんばかりの行動です。
たまたまではなく、何度も続くと「何かしらの同盟?」ではないかと疑いたくなりますが、決定的な証拠はありません。
証拠がないから何も言えないが不信感は生まれる。
なので、私は「何を結託しているんだ」と突っ込むことは出来ないと思うんですね。証拠も何もないんだから。
しかし、今回私が言いたいことは、こういった行為はたまたまというレベルに留めておいた方が良いと思うんですね。そうでないと「またか?」という感じで不信感を持たれると思うんですよ。
男性社員の前と女性パートの前では態度が180度変わる納品業者に思うこと
相手を値踏みする人
食品スーパーのおやじです。今からお話しすることは皆さまも良く聞くことではないでしょうか?
相手の立場によって態度をあからさまに変える人。もちろん上司・部下・先輩・後輩と言ったケジメは必要ですが、私が問題にしたいのは、それが失礼な行為になっている人のことです。
食品スーパーでは様々な役割の人がいます。その立場を値踏みするかの如く軽く見るような態度をとる人の話はよく聞きます。
掃除のおばさんだからと言って・・・
- ガードマンだからと言って軽く見ているのではないか?
- パート。アルバイトだからと言って舐めているのではないか?
- 掃除のおばさんだからと言って邪魔に思われていないか?
残念ですが、そういった声を聞くことがあります。では、そのような失礼な人を見返すことは出来るのか?そして、どう自分の心を納得させるべきなのか?についてお話したいと思います。
出入りの業者にも失礼な人がいてる。
まずは私がいてる店で、先日あった出来事です。食品スーパーには、毎日さまざまな納品業者がやってきます。納品業者とはメーカーから商品を運んでくる運送会社のことです。
ほとんどの業者はとっても愛想が良くて、感じが良いのですが、たまにいるんですね、このように失礼なことをする人が。
4コマ漫画(女だからと言って舐めているのか?)
女だからと言って舐めているのか?
トラックのおじさんが、日の当たるところに荷物を降ろそうとしていたので、「こっちに降ろしてくれますか?」とお願いしたパートさん。
一応、従ってはくれたのですが、「ちっ」と舌打ちして、ムスッとした顔をしたそうです。
「めっちゃ腹立つ」と言ったパートさん。「次来たら、熊さんが言ってください」と言ってきました。
パートさんは、「女だからといって舐めてるんじゃないか?」と腹を立てていたんです。
私はおじさんを探ってみた。
その数日後。そのおじさんはまたやってきました。私はそのおじさんが本当に失礼な舌打ちをするのか探るために、パートさんと同じように「こっちにおいてくれますか?」と聞いてみました。
すると、普通に「ハイ」と返事してくれました。おじさんのその時の気分次第なのでしょうか?パートさんの言う通り、女性だからと舐めているのでしょうか?
私も以前、違う納品業者に偉そうな口調でやられて腹が立ったことがあります。「どうして、こんなに自分のことを下に見てるんだ?」という気持ちになりました。
腹が立つけど、相手を変えるのは難しい。
「パートさんの「次来たら熊さん言ってくれますか?」はそれで良かったと思うんです。違う人が言うことで、「あっ、店全体で言ってきているんだな」って思うから。
腹が立つからと、こういった人に注意しても口論になり、「先にそっちが喧嘩を売ってきたんだろ?」とやっかいな問題になりがちです。
所詮はその程度の人間である。
そして、見返してやりたいと思う気持ちもあるのですが、例えば勤務時間の限られているパートさんで頑張って立場を変えるということは難しいこともあります。
なので、腹は立つけれど、「所詮はその程度の人間」と相手をしないことの方が良いと思うんです。そういった人間に振り回されると仕事のテンションも下がってきますしね。
パッと見た感じで、相手を値踏みして態度を変える。そんな人はどこにでもいます。私もそういった人に振り回されて余計な口論になったことがあります。
たまには毒吐きしてもいいと思う。
しかし、周りは分かっているのです。あなたがきちんと真面目に仕事をしている大事な仲間だということを。それがあれば、それでいいと思うんです。
たまには、「こんなこともあってね」と毒吐きしても良いと思うんです。自分がされた嫌な経験は大抵他の人も経験しているものです。
あとは、「見返してやる」というよりも「所詮はその程度の人間」と可哀そうな人を見るぐらいの余裕で、目の前の仕事を頑張る方が良いのではないでしょうか?
営業の会社なのに全然注文が取れない私に怒らなかった社長に思うこと
先輩が譲ってくれた注文だけで自力で注文が取れなかった1カ月
若い頃、公衆宣伝販売の会社に勤めていました。会員さんを会場に集めて、講師の人が商品説明をしてアシスタントがお客さんから注文を取るという営業スタイルです。扱う商品は健康食品や健康器具でした。
なぜこの会社を選んだのか?それは口下手だけど営業がしたい。ここなら講師の人が商品説明をしてくれるから、後は注文を聞くだけだから簡単そうだなと思ったからです。しかし、先輩社員はどんどん注文を取るのに対して私は全然取れませんでした。
どうして先輩は注文が取れるのに私は取れないんだろう?
私にはこの仕事は向いてないのだろうか?そんな私に先輩が「この注文は熊君の注文だよ」と言ってきました。
「え?でも僕は聞いてないんですけど」先輩は「いや、熊君に注文したいとお客さんが言ってるから熊君が担当だよ」と注文を譲ってくれました。
その会社には、新人に自信を付けてもらうために先輩が後輩に注文を譲ってくれる伝統がありました。しかし、入社して1カ月が過ぎても自力で注文が取れなかった私。
商品の良さは充分に伝わっているけれど、高額な商品のため簡単には注文が取れませんでした。
それを簡単に取ってくる先輩が不思議で仕方がなく、自分はこのままこの会社にいてて注文が取れるのだろうか?それともこのまま注文が取れなくて辞めさせられるのか?と不安な気持ちでいっぱいになりました。
私が注文を取れなくても上司が怒らなかった理由
そこの営業所の所長はとても厳しい人で、私よりも先輩の社員が注文をあまりとってこないと「やる気はあるのか?」「ちゃんと見込みはあるのか?」と責めていました。しかし私には注文をまったく取ってこないにも関わらず所長は怒りませんでした。
後で聞いた話ですが所長は私の事を社長に相談していたそうです。私が入社して1カ月も注文が取れなかったことをです。
すると社長は「あいつが1カ月、2カ月注文が取れないぐらいでカリカリするな。絶対あいつを辞めさせたら駄目だ。あいつはそのうち絶対に化けるから」と言ってくれたそうです。
所長は社長のことを神様のように崇めて尊敬していました。
絶対的な存在の社長の言葉があったから所長は私に1カ月結果が出なくても責めるようなことをしませんでした。
頑張っても結果が出ない私を「注文が取れるかどうかはちょっとしたボタンのかけ違いだから」と励ましてくれました。
しかし怒られなくても結果を残せない状態はとても居心地が悪かったです。そんな私が入社して2カ月ほどした時、相変わらず注文が取れずに気持ちも腐りかけていたころ、社長が講師として営業所にやってきました。
社長は商品の説明に入る前に、私のことを話し始めました。
「彼は私と同じ母子家庭で育ちました」
「彼の将来の夢は母親に家を買ってあげることだそうです」
「自分を女手一つで育ててくれたお母さんに恩返しをしたいんだそうです」
「そんな彼は、お客さんからも養子に来てほしいと言われるほど優しい男です」
「早く仕事で一人前になってお母さんを安心させてあげたいそうですが不器用な性格で職を転々として、それでも営業をしたいと言う気持ちでうちに来ました」
このような話をされ私はとても恥ずかしい気持ちになりました。私の話はどうでもいいから早く商品の説明をしてほしい。そんな私の気持ちとは逆に長い時間社長は私のことを話しました。
恥ずかしさで顔が真っ赤になりました。
それを見て社長は「お前、何を赤くなっているんだよ。営業は馬鹿になってなんぼだぞ」「よし、熊君、ペンギンの物真似をしてみろ」私は「ペンペンペン」と言いながらお客さんの前をピョコピョコと飛びました。お客さんはそれを見て笑ってくれました。笑われるのは嫌いではありませんでした。
私の話で大きく盛り上げる社長。商品の説明はほんの少ししかされませんでした。しかし、その後、私にお客さんからの注文が集中しました。仕事で一人前に早くなってお母さんを安心させてあげたい私に対する温かい応援のようなものを感じました。
そして私はこの時、営業所で一番多くの注文を取ることが出来ました。
これには先輩社員はみんな驚きました。2ヶ月間、注文が取れなかった男がいきなり営業所でトップの成績を取った。もちろん私は何も変わっていません。
私が凄いのでは無く社長が凄いのです。社長に魔法をかけられたように注文が私に集中したのでした。
社長に魔法をかけられたのはこの時の1回だけです。
しかし社長の魔法とはいえ、営業所でトップを取ったことは私の心の中に、こんな僕でも注文が取れるんだという気持ちが芽生えました。自分は駄目だと決め付けてはいけないという気持ちです。
実際にお客さんから注文が集中したという経験は私の心の中に注文は取れるもんだという感覚のようなものが生まれました。それまでは、こんな僕に注文なんて取れるのかと不安に思ってただけに大きな気持ちの前進でした。気持ちが変われば行動が変わる。
私はどんどん、注文をとるコツやノウハウを身につけて行きました。
そして数ヵ月後には、所長から随分成長したなと褒められました。そして結果が悪い時は所長から「やる気があるのか?」と怒られるようになりました。
怒られるのは辛いけれど、認められた証拠だと思いました。私はこの会社で営業というものの仕事の魅力を大きく学びました。
それまで訪問販売や賃貸不動産の営業の会社に勤めたことはありましたが、すべて短い期間に辞めていたのです。
特に訪問販売の営業は早く結果を求められます。入社して1週間まったく結果が出なければとても居心地が悪いと感じました。営業には沢山のコツやノウハウがあることも知らずに短い期間でいくつもの会社を辞めてしまいました。
しかし、この会社では社長が長い目で私を見てくれました。
今まで私が経験してきた会社のように、早く早くと結果を求めることがなかったために、沢山のコツやノウハウを学ぶことが出来ました。
長い目で私を見てくれた社長の器の大きさが私を成長させてくれたのだと、とても大きく感謝をしています。