ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

こんな時は職場に近づくと危険である。

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「あいつ、入れるくせに入っていませんよ」とベテランのアルバイトのこだわり君が不満をぶつけてきた。
 
その日は、店のイベント日。
 
人手が多く必要なのは、みんな知っていること。
 
しかし、A君は、希望シフ表に×をつけていた。
 
〇は入れますと言う意味で×は入れませんと言う意味である。
 
ここまでは仕方がない。何かしらの用事があるのだろう。
 
しかし、こだわり君が怒っているのは、A君は、一番忙しい夕方のピーク時に彼女と楽しそうに買い物に来ていたからだ。
 
A君が彼女と店に来たのは、店の従業員なので、その日のイベントは何がお得なのかを熟知している。だから買い物に来ると楽しいのだろう。
 
それを見て、「オイ、入れるのに、×しやがったな」と思ったのだ。
 
こだわり君は私にそれを言うまでに何人かのパートさんにも、話をしたそうだ。
 
なので、「パートさんも怒ってましたよ」と自分だけの考えでないことを言ってきた。
 
しかし、これに注意をするわけにはいかない。
気持ちは分かる。
 
こだわり君は責任感が強く、店が忙しいであろう日は、よほどのことがない限りシフトに入ってくれる。
 
だからそうでない人を見るとやるせない気持ちになるのだろう。
 
私は、こだわり君の気持ちに理解を示しつつも、注意はしにくいことを話した。
こだわり君は、「そうですね」と答えてくれた。
 
私がもし、A君の立場ならどうしただろう?
 
彼女とのデートを楽しむが、うちの店には近寄らないだろう。
 
忙しさで、皆が殺気立っていることは想像できるからだ。
 
もちろんみんな表面上は、彼女とのデートを、ほほえましい目で見てくれるだろう。
 
しかし、心の中では何を考えているかは分からない。
 
ちなみに私がこだわり君の立場だったとしたどうしただろう?
 
いちいち誰が希望シフトに〇をつけて、誰が×をつけてなんてことは気にしないと思う。
 
つまりA君がした行動は、私のように気にされない時もあれば、こだわり君のように「許せん」と思われることもある。
 
君子危うきに近寄らずだ。

独立を夢見る人は教わる時にギラギラした目になる。

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なかなか仕事を教えてもらえない業種ってありますよね。

  

  • その仕事を覚えると独立が出来る。
  • その技術で飯が食える。

 

そんな技術を雇われながら本気で教えてくれる人はいないという現実


ならば、給料を貰う立場ではなく学校に通うのも一つの案だ。

 

しかし、給料を貰いながらも、いくらでも仕事を教えてくれるところもある。

 

逆にうんざりするほど、あれもこれもと仕事が任される職場だ。

 

それには3つの条件が重なった職場だ。

 

  1. その仕事を新人に教えても独立が容易ではない仕事
  2. 慢性的な人手不足の業界
  3. とにかく早く成長をしてもらいたいと上司が本気で考えている。

今の私の職場である食品スーパーがそれだ。

 

食品スーパーの仕事の流れを全て教えても、そのノウハウをもとに自分で商売をするには多額のお金がいる。

 

  • ウン千万円をもっている。
  • もしくは銀行から引っ張ってこれる。
  • さらに、大手の担当者でも難しい出店場所を決める力がある。

 

そんなことが出来るならどうぞと言う話だ。

 

というよりも、そんな大金が用意できる力があるのなら、わざわざ町のスーパーに入社しないだろう。

 

だから、いくらでも教えてやるという気持ちが先輩にある。

 

しかし、そういう職場では、ギラギラした目で仕事を吸収している人は少ない。

 

簡単に仕事を教えてもらえない世界では、教えてもらうことに後輩は飢えている。

 

なので、教わる時はギラギラした目になる。

 

どんどん仕事が任される世界では、逆に教えてもらうことにうんざりしてしまう。

 

人間は現金なものだから仕方がないと思う。

「一回学んだだけでうまくいくわけがない」と言う理由はもっと買ってほしいからです。

ありがとう。

今日のお話、今の私にドンピシャでした。

私、変われそうです。

 

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と感謝の言葉をいうあなたに

「いや、そう簡単にあなたは変われない」

「話を一回聞いただけで、あなたの心のクセが取れると思っているのだろうか?」

「分かったという段階で終わってしまい、続けられなかった人のことを、知っているだけで終わる人と言います」

「続けて読むこと。それをライフワークにすること。瞬間的な「分かった」という状態はまた元通りになります」

 

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「学び続けなければいけません」

と、依存させようとする人っていますよね。

毎回同じことを言っている。

知っていることで出来ていないことを気づかせている。

と言って依存させようとしています。

 

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しかも人には、何度も同じことを聞くのが楽しくなるという人間の心理がある。

耳に入ってくる心地よい音楽は繰り返し系が多くないですか?

1回学んだかけで上手く行かないと同じことを繰り返させられる。

 

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そのたびに、かつての僕たちのような人間の養分になっていきます。

僕はかつて講習会商法というものをやっていたので、客に同じことを繰り返し伝えていました。

知っただけの人で終わらせないために何度も足を運んでくださいと依存をさせるんだよと社長に教えられた。

客は何度も同じことを聞かされて、いつの間にかいつまでたっても卒業できない囲われの身に落ちていきました。

認定証を渡しても卒業証は簡単には渡さない。

上級の150万円コースを受講しない限りはね

 

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気持ちよくなるのは音楽などの芸術だけで十分です。