ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

辰巳出版の書籍「ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった」のFacebookのオフィシャルページ

辰巳出版の書籍 「ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった」 ロバート・熊 著 のオフィシャルページの紹介です。

 

著者である僕は漫画と記事を投稿しています

 

このようなものです。

 

 
画像に含まれている可能性があるもの:、「全 全今 今 て 回 完 売 用 意 ま し し た た 数 は は 今人:10 今 :好」というテキスト
 
 
 
マンガ!催眠商法って何?⑭
👍facebookページ特別企画👍
著者、ロバート・熊さん、入魂のマンガをお届けします!
高額健康商品の販売は、たっぷりと時間をかけて進められていきます。その所々に、お客が「買いたい!」「買わなきゃ!」という心境になるようなギミックが仕掛けられています。
『僕が働いていた催眠商法の会社では、通常、ひとつの会場で2か月間に渡って販売活動をしていました。その期間中に、30万円の商品を6種類紹介し、販売するという流れです。1つの商品を売るために7日間を費やします。最初の4日間は商品の良さをアピールしつつ、お客との良好な関係づくりを進めていきます。お客の購買意欲を十分に刺激したころ、いよいよ販売日の5日目を迎えます。
販売日当日、講演会の講師がお客に問いかけます。
「みなさんお待たせしました、商品の良さは十分に分かっていただけましたよね。他に気になるポイントはありますか?」
するとお約束のごとく、アシスタント役のスタッフも、お客も一斉に
「お値段!」
と応えます。さあ、ここからまた、催眠商法の講師がスキルを発揮し始めます。
「そうですよね、気になるのはお値段ですよね。ここで、とっても良いニュースなんですが、なんと今回は、みなさんに喜んでいただけるように特別な条件で商品をご用意できることになりました。本来であれば60万円するところを、今回に限り、なんと半額の30万円でお分けいたします!」
「わあーーーっ!」と歓声に包まれる販売会場!
……もちろん、本来の価格が60万円というのは大嘘です。最初に高い金額を提示していた方が、値引きした時の価格を安く感じるという基本的なトリックです。講師の嘘はまだまだ続きます。
「ただし、数量限定です。半額で用意できる数には限りがあるんです。無くなったらそこで終わりです。早い者勝ちです!」
貴重なチャンスだとアピールすると同時に、「早くしないと無くなるよ」と急かし、客に決断を急がせます。鉄は熱いうちに打て! 客が冷静になる前に注文を取るのが彼らの基本戦略です。
お客が「商品が良いのは分かるけれど、すぐには返事できないわ……」と渋るようなら、「実はね、先着賞というのがあってね、早く申し込んでくれた人には特別にスペシャルなお土産が出るんだよ」とダメ押ししたりもします。
会場では、高額な商品が次々に売れていきます。営業マンたちは5日目から7日目にかけて、「あと残り10セット!」「7セット!」「さあさあ、あと3セットしか残ってませんよー!」と、具体的な商品の残数を叫びながら、完売まで持っていきます。そして、思惑通り商品はひとつ残らず売れます。……というのも嘘です。在庫が無くなるようなことは決してありません。要は、「大人気で完売した」ということを演出しているだけです。最初は買うつもりが無かったけれど、商品の完売を目の当たりにして驚いたお客が「あのう、なんとか手に入れることはできませんか……?」と尋ねてくることがあります。そんな時はもちろんこう言います。
「お母さん、絶対に他のお客さんには内緒だよ? 僕、ひとつだけストックしてあるから、特別に……今回だけ特別に、お母さんに譲ってあげる。誰にも言っちゃダメだよ?」
……はい、毎度あり。』
 
今、現在14話まで更新されています。
これからも随時更新します。
 
興味のある方はぜひこちらまで見に来てくださいね
 

2冊目の出版「ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった!」の目次

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今までありそうでなかった本が出版されます

「ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった!」(辰巳出版

 

無料の試供品で客を集めて、巧みな話術と演出で熱狂と興奮状態にしてから高額な商品を売りつける悪徳商法の一種が催眠商法です。

 

そこで働く人間でなければ目にすることの出来ないドラマがあります。

 

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ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

 

目次を紹介しますね。

 

エピローグ

1章 悪徳商法に関わる人間の傾向

父との別れがすべての始まり

社会の荒波にもまれて四苦八苦

面接時から怪しさ満点

一発1千万の仕事に心を奪われる

先輩たちにハイエナされまくる

社長がダメ社員をぶん殴る

逃げる客の自転車にしがみつく

2章 愉快すぎるズルい仲間たち

そりゃあ婚約も解消されるわ

女運の悪い店長の800万円の使い道

持ち逃げ犯、土下座して制裁される

怪しすぎる自称「元東京大学助教授」

3章 コワすぎる!謎の王様が回すビジネス

副社長が社長の秘密を暴露する

「お前ら全員クビだから」

社長が謎の人物であることの意味

僕、車中でまんまと洗脳される

ヤクザの事務所で談笑する

意図的に混乱を生み出し場を支配する

4章 表の会社ではとても使えないノウハウ

幸せな家族の写真で心を揺さぶれ!

じいさんの位牌の前で、ばあさんに布団を売る

生活保護費で買ってもらう

社長の威を借るペーペーの社員

「家族には言わない方がいいよ」

「悪いようにはしないよ」と言いながら悪いようにする

布団に足を入れさせて逃げられないようにする

5章 客より先に仲間を騙す

買わない客はライバルに押し付ける

耳元で甘く囁く「仲間の悪口」

スパイも顔負けの情報戦

僕の「後輩つぶし」が問題に

6章 おばあちゃんだって女だもん

おばあちゃんが女の武器を使う

いくつになってもおねだり上手

「お姉さんの教室に迷い込んだ可愛い後輩」になれ

おばあちゃんをホテルに誘った同僚

爺さんが青春を取り戻しにやってくる

7章 買わない客との仁義なき戦い

買わない客に今日も胃が痛い

「次は買うよ」といつまでも買わない

出禁のおばあちゃんが会場に潜り込む

買わないじいさんグループは要注意

強烈すぎる撃退法は逆効果

買わない客にストレスをぶつける

あの人が買ったら私も買うわってなんやねん

8章 回避不能!トンデモ修羅場のあれこれ

ばあさん買いすぎてじいさん混乱

「私、買うなんて言ってへんわ」事件

おばあちゃんの息子に土下座で謝る

生活保護者の身内にローンをお願いする

「もう買えないの」とマダム号泣

9章 僕、ついに足を洗う

辞めた理由は・・・まあいろいろだな

あの会社は3つに空中分解したとさ

「ぼったくりバーに来なよ」と誘われる

モヤモヤが解消されるその日まで

 

エピローグ

最後までお読みくださった読者様へ 編集部より

 

 

以上の目次、どうでしょうか?

目次から、不条理小説やマンガでしか見られないような奇想天外なものを感じ取っていただければと思います

もちろん本文は目次以上にぶっとんだエピソードですが、全て事実です。

 

もう二度とあのような世界には戻らないと心に決めている僕ですが、こうして自分が書いた思い出話を読み起こすと

一般企業では考えられないエピソードの数々に、自分が書いたと思えないほど面白いのです。

中には胸が締め付けられるような話もありますが・・・・

そして、そこに集まる仲間は、変わった人、豪快な人、ずるい人、僕も含めて変人ばかり。

一般企業では決して出会えなかったであろう人種です。

 

僕がこの本で伝えたいのは「みんな、気を付けようね」という話だけではありません。

「気を付けようね」と言うことぐらい誰でも分かってますよね。

催眠商法というのは依存ビジネスという側面がありまして、依存といえばパチンコとか競馬が思い浮かぶけど、なんで依存するかと言うと、依存していない人には分からない面白さがそこにあるからだと思うのです。

 

僕が伝えたいのは、その面白さです。

 

 

前作ではそれが伝えられていません。

もちろん前作は僕にとって最高傑作であり、読んで頂ければ催眠商法の全体像が分かるものです。

でも今作は、そこで働いた人間にしか経験することの出来ない、目にすることの出来ない人間ドラマなのです。

 

僕が目撃した真実のドラマを赤裸々に語ることで、このビジネスの楽しさの奥に隠された怖さを感じ取っていただければと思うのです。

 

まもなく12日に発売の「ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった!」

Amazon楽天、書店にてご予約出来ますのでぜひとも手に取っていただければと思います。

 

 

ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

  • 作者:ロバート・熊
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

ぼく、催眠商法の会社に入っちゃった

  • 作者:ロバート・熊
  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

「言ったのにやってくれない」は「私には指導力がありません」と同じ言葉である

私は若い頃から言い訳が多かった。食品スーパーで社員として働いている私は、アルバイト、パートに指示を出していかなければならない。指導をしていく立場だ。しかし、店は忙しく自分の仕事だけで手がいっぱいだと思った。なかなか人に指示をだすような余裕がないように思った。上手く仕事を割り振れないためにするべき仕事が出来ていない状態になった。それを上司から指摘された私が良く言う言い訳が「あれ?言ったんですけどね」と責任を誰かに押しつけることだった。その言ったということは随分前に言ったことであり、今はそのことが相手の頭の中にはないことだとしても一回言ったのだから私は言ったことになる」そのような気持ちでいてた。それが知らず知らずに癖のようになっていた。しかし、それはとても自分にとって損な言い訳だったことに気付いた。

ある日、本部の課長が店舗視察をしにきた。毎月、定期的に店を視察する事によってその店の改善点を指摘するのが目的だった。そして、いくつもの改善点を指摘された。そのほとんどが前月に指摘されたことと同じだった。

課長は「前月指摘したことを覚えていますか?」私は、「ハイ、ご指摘頂いたことはみんなに伝えました」と答えた。

すると課長は「それなのに出来てないところが多いですね。例えば、レジの人のネイルは禁止するように伝えたはずなのにまだしている人がいるのはどういうことですか?」と言われた。私はいつもの癖で「あれ?言ったのに、おかしいですね?」と答えた。これに対して課長はカミナリを落とした。

「言ったのに出来てないというのはおかしいですよ。本当に言ったのですか?本当に言ったのに改善してもらえないのはとても恥ずかしいことですよ。なぜだか分りますか?」これに対して答えられない私に課長は話を続けた。

「言ったのにやってくれないと言うのは私には人を指導する力はありませんと言ってるのと同じです。そんな人に会社が出世をさせることはありません。そんな人を出世させても、言ったのにやってくれないという状況を作るだけですからね。言ったのにやってくれないと言うよりも、言うのを忘れていましたと言う方がまだましです。言うのを忘れていたのなら、言えばやってくれるという可能性があるからです。言ったのにやってくれないと言うのは普通ではありません。普通は言ったらやってくれますよ。伝わってなかったと言うなら別ですが、一回言っただけで、言うのをやめていませんか?一回言ってだめなら二回、三回としつこいぐらいに言わないといけません。しつこく言うことで、人は動くのです。やってくれるのです。それでもやってくれないのはよほどの事です。そんな人を面接で採用しているとは思いません」

上司の言葉に反論出来なかった。一回言っただけで伝わったと思いこんでいた私に非があることを知った。

今まで「言ったのにやってくれない」と言う言葉を都合よく使っていた。しかし、他人に責任をなすりつけてるつもりが自分の評価を下げていることに気付いた。その言葉は出来てない理由にならない。都合のいい言い訳に過ぎなかった。