ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

ちょっかいを出してくる男性客が来る時間女性スタッフを隠しました。

「もし私を触ってきたら即、警察行きなのに・・・」

私たちは女性従業員にちょっかいを出すお客様に大変頭を悩ましています。あるパートさんは、本気か冗談かは分かりませんが、「いっそのこと私のお尻を触ってくれたら即、警察行きなのに・・・」と言っていました。

それほど、相手をするのが面倒なのでしょう。ちょっかいを出されているけれど、即警察行きというのは難しい面があります。例えばこのようなストーカー客がいました。

こっそり行動を監視しているのではないかと思われるお客様

「昨日は休みだったんだね。コンビニにいてたのを見たよ」
とまるで、こっそり後をつけているのではないかと思われるような言葉で「あなたのことはいつでも見ているよ」と言わんばかりの表情をするお客様。

さらに仕事帰りで駐車場にいくと、ばったり会ったような偶然を装って声をかけてくるお客様。

店側が注意しにくい理由

明らかに不自然ですが、店側が出来る対応としては難しいと思います。なぜならストレートに、「後をつけているのですか?」「待ち伏せしているのですか?」と聞いても否定されることは目に見えています。

それどころか気を悪くしたとクレームになることが考えられ、さらに名誉毀損で訴えられるかもしれません。

こういった問題はとてもデリケートで慎重に見極めた上で対応しなければいけません。なので、注意しずらいケースがほとんどです。しかし店側も黙ってやられたい放題されているばかりではありません。

言いたいことをストレートに言えない現実がある中でも対策を講じています。今回のお話しはそういった対策の一環として、店側がどのようにストーカー客と戦っているのかという一例をご紹介したいと思います。

おとなしめの女性従業員を狙ってちょっかいを出す男性客

パートさんにちょっかいを出す通称チョッカー

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「何とかしてください」とパートさんに言われたのですが、難しい問題です。

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当店はキャバクラではございませんなんて張り紙を貼るわけにもいきません。

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上司に相談しても、「明らかな証拠がなければ訴えられません」と言われました。

みんなで協力して守れということです。

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チョッカーは毎週末同じ時間にきます。ミッション開始です。
10台あるレジをすべて男性従業員に変えました。

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来る日も来る日もチョッカーが来る時間はレジが全員野郎になります。

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すると、私がレジをしているとき、チョッカーは怪訝な表情をしました。

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そして、プイっとそっぽを向く感じで立ち去りました。

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あきらかに「余計なことをしやがって」という表情でした(*^▽^*)。

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「なぁなぁあれ見た?」
他の従業員と「見た見た」と言いあいました。

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みんな思っていることは同じです。

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私たちが、やっていることの意味合いを理解してもらわなければ意味がありません。
意図が伝わったからと言って、チョッカーは自分からちょっかいを出していることを知られたくないものです。

なので言いたくても言えない状態です。言いたいことを言えないのはお互いさまと言うことでした。

ストレートに注意しにくいもどかしさ

いかかでしたでしょうか?多くの方は、「めんどくさいことをしているな」と思われたでしょう。私も客観的に見てそう思います。

もっとストレートに注意したら話は早いでしょう。口に出さずに、相手に自分がしている迷惑行為を分からせることは難しいのではないかと思われるかもしれません。

しかし、目は口ほどにものをいうと昔からよく言われます。 

あの時のお客様は、ギロっとこっちを見てきました。その目が雄弁に語っていました。「よってたかって俺を警戒しやがって・・・」と言う気持ちです。

そしてプイッとそっぽを向いた背中も雄弁に語っていました。それは・・・・

「でも言いにくいよな。言ったら逆に自分で自分を要注意人物だと認めているみたいで嫌だな」と言う気持ちです。

女性が安心して働ける環境を作る大切さ

私たちが言いずらいと思っていることは相手も同じように思っていることがあります。大事なことは女性従業員からちょっかいを出されていることを相談されたとき、どのように具体的に動くかどうかで、その職場の価値は決まります。

相談したけれど、「難しい問題だ」と言うばかりで何もしなければ女性は、「安心して働けない」と出ていかれることもあるでしょう。

なので、今回の記事が人と接する仕事で、このようなストーカー客に頭を悩ませている人の少しでもヒントになれればと願います。今回私が言いたいことは皆で協力することの大切さです。

ストレートに言えないケースでも、みんなで女性従業員をストーカーから守る姿勢を見せることで、それとなく相手に気づかせる。つまり・・・

みんなで守る姿勢がある職場こそ、女性が安心して働ける職場だと思うのです。