修理業者が余計なところも直そうとしてきました。
店のシャッターをリフトでぶつけで曲げてしまいました。
本部に連絡すると、すぐに業者を手配してくれて、曲げたところを
叩き直ししてくれました。
しかも、私がぶつける前よりもきれいにまっすぐになりました。
これで一件落着
この叩き直しの金額だけ弁償すればいいと思っていました。
しかし、悲劇は起こったのです。
シャッターを丸ごと新品に交換しようと業者は思ったようで、そこの営業マンが寸法を測りに来たのです。
これに私は待ったをかけました。
この営業マンはうちの会社が取引している工事の手配業者から依頼を受けた下請けの営業マンです。
私は、ぶつけたところは弁償するが、そうでないところは弁償したくないのです。
ぶつけたその日に職人さんが叩き直して、とってもきれいになりました。
もう、それでいいんじゃないか?と思ったのです。
それとも何か問題でもあるかな?ということを営業マンに聞きました。
その営業マンは素直で正直者です。
「確かにこれでしたら、特に問題はないですね」と答えたのです。
しかし、数日後・・・
業者から、シャッター以外に、シャッターを上から巻き取るロールも含めて22万円の見積もりと、シャッターだけ丸ごと1枚交換する12万円の見積もりが来たのです。
私は、本部に、「営業の人が問題ないと言っていました」と交渉しました。
すると、本部の人は、業者に話をしてくれました。
そして、もう一つの提案として、ぶつかったところ、シャッターの板5枚分だけを新品に交換する7万円の見積もりが届きました。
ちなみに、各種見積もりには、先日の叩きなおし代の3万円は含まれています。
私は叩きなおし代の3万円だけで許してもらいたかったのですが、それは応急処置だということで、業者が最終的に妥協案として提示してきた7万円で話がつきました。
あのまま私が何も言わなかったら、当初の見積もり22万円か12万円かのどちらかになっていたでしょう。
しかし、私に営業の人が「これでしたら問題はないですね」と言った事実が最終的に7万円という妥協案になったようです。
セコイ奴だと思うかもしれませんが、直す範囲は業者まかせにしていたらどうかと思ったのです。
後で、本部の上司に聞いた話です。
寸法を測りに来た営業マンは、うちの会社がいつも頼んでいる工事の手配業者から依頼をうけて寸法を測りに来た下請けの営業です。
その依頼をした人間(手配業者)は要するに雇い主です。
営業マンは、私に「問題はないですね」と言ったことについて
その雇い主から、「お前、そんなことを言ったのか?」と攻められたそうです。
つまり、「余計なことを言うな」ということです。
「問題ない」と言う言葉は、「私は仕事がいりません」と言っているのと同じことだという意味で叱られたそうです。
せっかくの22万円の工事が7万円になったのです。
それは工事の依頼主としては面白くなかったのでしょう。
理不尽な話ですが、この営業マンはあの時、「私は依頼されて寸法を測りにきているだけなので、分かりません」と答えていたら、叱られずに済んだでしょう。
その代わり私は22万円か12万円かの弁償になっていたでしょう。