なぁ、自分って何年やってるの?
あの頃は、楽しかったけれど、競争、競争でしんどかったな。
「なぁ、自分ってこの仕事何年やってるの?」
って聞いたり、聞かれたり
みんな、目の前の奴がどれだけ経験年数あるのか?気にしていた職人の仕事。
相手の経験年数を聞き、そこで相手が5年やっていたとしよう。
そこで、相手の仕事ぶりを見て・・・
「へぇ~~5年でこの程度なのか~」と妙に安心したり、
「えっ、5年でここまで上手いのか?」と驚いたり、嫉妬したり、
自分の経験年数と照らし合わせて、はたして、自分はこの位置でいいのか?と確認するのだ。
そこで
嫉妬したり、
同類だと思ったり
優越感に浸ったり
と忙しいかったな。
で、僕はどうかっていうと要領悪くって、ある一定のレベルまでは行けたんだけど、そこから先のレベルに全然いけなくてね
そうなるとモチベーションも下がりまくり、なんだか置いてけぼりにされた気持ちになった。
あ~~、こんなんじゃもうここにいてても仕方がないよなって思って
辞めちゃった。
どうせ出来ない奴はいつまでたっても出来ないままだ。
そんな奴に気の毒だからと言って、手を差し伸べる奴は、ほとんどいなかった。
あれから、20年以上たつが今でもそう思う。
職人のなり手不足、後継者不足
人を真面目に育ててこなかったからとか、少子高齢化とか
いろいろ言われているけれど、今なら僕の時のように
仕事の奪い合いのような競争は少なく成っているかもしれないな。
だからと言って時代が変わるまで、僕はあそこにい続けられるほど
タフでなかった。
なので、もう、あそこに居てても仕方がなかったんだな(*^▽^*)