ありがとう熊さん

食品スーパーのおやじが、生き方について辛いことも楽しいことも含めて、心を込めて書かせてもらいました。

はてなブロガーの僕がなぜブログと関係のない内容の本を出版するのか?

いよいよ僕の本が発売されます。

「あやしい催眠商法だましの全手口身近な人を守るために知っておくべきこと」

この本には、今まで語られることのなかった催眠商法の宣伝会場内で繰り広げられる講演会の内容が書かれています。

催眠商法の被害に遭わないために必要な知識」もしくは「家族を催眠商法の被害から守るための知識」です。

「騙されれないため」「身近な人を守るため」に役立ててもらえれば幸いです。

このように説明すると、なんだか格好つけているような感じですね。でも、これはホントなのです。

でも僕にとって出版というのはもう一つ別の目的がありました。

目的と言うよりも夢です。子供の頃からの夢です。

自分の本を出したいという夢なのです。

今年の1月に、自由国民社の編集者のPさんに面談をしてもらったとき。

Pさんに聞かれたことがあります。

「どうして出版したいのですか?」と。

僕は「催眠商法の手口を全てさらけ出すことで被害に遭われるお年寄りを一人でも少なくするためです」と答えました。

 その後・・・

僕「それともう一つ理由があります」

Pさん「なんでしょうか?」

僕 「自分の本を出したいのは子供の頃からの夢でした。夢を実現させたいのです」

 出版は中学生のころからの夢で、かれこれ30年ぐらい思い続けていることです。

長年思い続けている熱い思いをPさんにぶつけました。

必死な気持ちでお願いしました。

Pさんはそれを聞いて、「ふ~~ん」と言う感じでした。

多分、編集者の方は「本を出すのが夢です」というフレーズを聞きなれているのでしょうか?

面談のとき、「本を出すのが夢なのです」と言う人を山ほど相手にしているのかもしれませんね。

どことなく「それもそうだね」という感じで薄い反応のように見えたのです。

僕は、このブログで何度も言っていることですが、本の目的は、騙される人を少なくするため。ここは外せない大事なところです。

だけれど、スタート時点は自分のためでした。

誰のためでもなく自分のためと言うのが最初の動機です。

でも、執筆をするときは心をこめて、被害を食い止めたい気持ちで書きました。

それが世の中に必要な情報だと信じているからです。

でも、最初に僕がPさんに提出した原稿は「僕はこう思う」「このような商法は許さない」と自分の思いをぶつけすぎな感じでした。

「僕が・・・」「僕が・・・」と読み手を置き去りにした僕の感想文みたいな感じだったのです。

これが、ブログなら、無料で読めるものだから「文句言わないで」と言えるけれど、お客さんがお金を出して買う本でこれはちょっと引かれるかも?という感じでした。

なので、こういった感情的な文章ではなく、事実をありのままに分かりやすく伝えるようにと諭されて、それもそうだなと執筆をしていったのです。

で、ちょっと話しが脱線した感じなので、もとにもどしますね。

本を出版する動機が「子供の頃からの夢」なのだけど。どうして催眠商法なの?という話をしたいと思います。

実は、催眠商法以外に僕は出版社に企画を出したことがあります。

いろんな企画書を書いては出して、書いては出して、全てボツでした。

そして、最後にたどり着いたのが、催眠商法でした。

正直言って本を出版できるならネタは何でも良かったのです。

でも、この催眠商法をネタにするのだけは怖かったです。

怖いと言うよりもためらいです。

本当に僕の夢はこれでいいのか?

こんなこと書いていいのか?

と言う気持ちです。

もっと違うことで本を出せないのか?

例えば、食品スーパーのほのぼの絵日記とか?

なぜなら、たまにだけれど、こんなコメントを頂くことがあります。

「熊さんの食品スーパーの本を出して欲しいな」
「熊さんが食品スーパーの本を出してくれたら買うよ」

涙がでるほど嬉しいです。

まちがいなく僕のブログのファンの人だと思っています。

でも、嬉しいけれど辛いのです。

期待に応えられない自分が辛いのです。

食品スーパーネタのほうがなんだか明るい感じですよね。

それを、楽しげな話だけを集めて、読む人がハッピーになれる本。

でも、現実は厳しいのです。

「食品スーパーの本出してくれたら買うよ」

と言ってくれるのは嬉しいのですが、期待に沿えないのです。

実はある大手の出版社から興味をもたれてメッセージをもらったことがあります。

お絵かき系のブロガーさんが沢山出版している会社です。

ブログの1日の訪問者数を教えてくれということで教えたら、「検討します」といわれてそれから何の連絡もないのです。

ちなみに、その出版社が刊行基準にしている数字は訪問者数1日1万人以上です。

出版社の刊行基準が僕には高すぎるのです。

じゃあ、もっと頑張れば?

分かっているけれど、難しい。

ハードルが高すぎる。

「熊さんの食品スーパーあるある絵日記」

いつかは出したい。

ブログの内容に沿った本をだしたい。

でも、これは明るいところにある夢です。

20代のころを思い起こすと、明るいところに夢はいっぱい落ちていた。

でもそんな夢は、どんどん他の誰かに拾われていきました。

明るいところに落ちているから、目立つ夢。そんな夢は誰かに拾われるのです。

自分よりも優秀な他の誰かが先に拾うもの。

当たり前っていえば当たり前。早い者勝ちですよね。

気がつけば40代。

もう僕が拾える夢なんて落ちていない。

 どこに落ちている僕の夢?

あっ、こんなところに落ちていた。

まっくらで不気味なところに。

誰も拾わないもの。

こんなもの誰が拾うんだ?

 僕の心に葛藤が生まれました。

おい、チャンスだぞ。拾えよ。どうせ誰も拾わないって。

ブルーオーシャンを超えたブラックオーシャンだぞ。

いやだ。もっと明るいところにある夢を拾いたい。

明るいところには、もう落ちてねえよ。

とにかく拾えよ

嫌だ。

拾えよ。

嫌だ。

早く拾えって。

このまま何も拾わずにお前は死ぬのか?

何のとりえもないお前だぞ?

どこから見ても平凡な奴にしか見えないお前に拾える夢なんて、もう二度と見つからないぞ。

さあ、拾え。拾わなければ、

これも誰かに拾われるぞ。

で、結局僕は拾ったのです。

誰も書かなかった催眠商法の手口をばらしますと出版社の門をたたく選択。

結局は自分の夢の為と言うのが最初の動機でした。

自分のため。

自分のため。

でも、僕にはこの暗いところに落ちている夢を拾うしかなかったのです。

夢は明るいところに落ちていない。

暗いところに落ちていました。

このように出版の動機は自分の夢のためでした。
でも、世の中のためという思いは込めました。
本当です。
応援していただけると嬉しいです。

 

 

あやしい催眠商法 だましの全手口  身近な人を守るために知っておくべきこと

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